ダイハード 8 シナリオ その3 犯人特定操作 声紋分析

FBI本部

犯人からの要求と占拠した内部での声が聞こえている。

長官が警察本部に電話中

「大統領に連絡するほどの事件か、まだわかってない。
 占拠した施設のナースコールの声から、犯人達を特定中だ」

声紋分析班から電話。

「途中で、カチとか、奇妙な音が入ります。音源はなにか分析中」

長官
「この主犯の オールド ガイは、何才ぐらいだ?
 おれより、声がしゃがれているが・・・・」

分析官
「声紋からは、85から90歳の確率が95%以上です。」

長官
「だれかが、ナースコールをオンにしたら、それは自動で録音できるものか?」

分析官
「施設によるでしょう。あるいは、部屋によるのか・・・」

別のスタッフ
「機転の利く入居者が、中にいるようです。
 比較的しっかりした高齢者でしょうね」

別の分析官より
「途中で、カチッとなる音は、どうも、
 入れ歯が外れて、また入るときの、上下が当たる音のようです。
 最近開発された、MRI対応型チタン製の入れ歯と思われます。」

長官
「それで、業者、歯科医師などから、犯人特定は可能か?」

「今の高齢者は、ほぼ全員 MRI対応型の入れ歯に変わっていますが、
 調べてみます。」

しばらく分析、

モニター上に、各種の入れ歯が次から次へと出てくる。
それぞれ、動画で、上下があわさり、カチカチと音がする。

分析官
「長官、わかりました。
  この音は、どうも、初期モデルのTitan-880型です。
新しいTitan 2 タイプでは、チタンの上にさらにコーティングしており、
なんでもバリバリと咀嚼できて、それでいて、当たってもカチカチと
音はしません。ちまたでは、あまりに老人が固いものを食べて、健康になったので、
彼らは、チタンミネーター2と呼ばれて・・・・。」

長官  
余分な話は聞きたくなく、途中で「それで?」と先を促す。

「初期モデルは、一部の富裕層のみしか、購入できていません。」

長官 「高齢で、富裕で、政府に反感を持つもので絞り込め。」

別の特別捜査官
「85歳以上の高齢者は400万人は超えますが、富裕者となると10万人以下になります。」

長官
「それで、政府に反感を持つ者は?」

特別捜査官、キーボードに入力しながら、
「98%が反感、特に年金不受給に関しては、ほぼ100%が反感を持ってます。」

長官
「それでは、絞り込めない。植物状態の老人を除外して
     チタン製の入れ歯の購入先を調べてみろ」

特別捜査官 「Yes,Sir」

続く。

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