さらに進化したモットーはこちら:
常育
多くの病院,学校,チームがモットーというか,
一言でのキャッチコピーをもっている.
自分も多くの病院にいき,幾つものモットーを見て来た.
外向けには「患者さんが中心の病院」とか「地域に根ざした急性期病院」とかとにかく多い.
しかし職員向けにキャッチコピーを作っている病院はあまりない.
今までの病院の中では「共育:きょういく;共に育つ」を掲げている病院があった.
中には,キリスト教精神でどうのこうのとホームページに乗せてあるところもある.
名前もキリスト教系の病院はたくさんある.
そこで自分も考えた.英語ではわかりにくい.
日本語で,そして状況を言い当てて,
その中で,どの職員にも当てはまる新語,造語は無いものか?
どんな時でも,要するにうまく行った時でも改良点はあるもの.
失敗と言うかうまく行かない時でも良かった点は見つかる.
次に活かすことが大事.
立場が上でも下でもどの職種でも,どんな状況でも当てはまることば,
辛い時に対しては「苦しい時は上り坂,楽なときは下り坂」と言うものがあるが,
それらをひっくるめて編み出した造語が「常育」である.
常に育つつもりで毎日を過ごせば,
今日ダメでも1ヵ月後には出来るようになっていることもあろう.
という言葉である.
人を育てるのではなく自分で育つ,
あるいは自分自身へのセルフコーチングに近い概念であろう.
しかしこれは,スポーツ選手や最後の気力ぎりぎりまで戦うタイプの仕事には
あまり向いていない.
その時は「限界からが本当の勝負」になると思われる.
まあ,「常育」と言う言葉はシニアの人も
受け入れやすい言葉であろう.
もうピークは過ぎたと思っても,
経験値が高いことが次への挑戦に繋がるわけで
諦める必要がないと言うことを含んでいるから.