他山の医師 その1

「他山の医師」定義:よその山からでた粗悪な医師も,自分の玉を磨くのに利用できる.
他医師のつまらぬ言行も自分の人格を育てる助けとなりうることのたとえ.

詩経(しきょう)中国最古の詩集.前10-6世紀というと,
2500年から3000年前のもの.
305編もあるらしい.

「他山医師,可以攻玉」:たざんのいし,もってたまをオサムべし

 卑近なたとえは,
「ダメな医師の言動をみて,それをしないだけで自分の評価があがる」
是非,Not to do Listに載せるべき医師の行動.

先日,研修の夜の食事会のみ出席,
昼は,仕事が入っているので,物理的にいけない.
お酒が入ると,どうでも良いこと,悪いことが耳に入る.

昨年はいってきた○形○○医師が別の酒宴で,
看護師長の頭をたたいて管理がなっていないと非難した.
人前でたたかれて
「スタッフだったら黙っていない」と悔しそうな話しぶり.

この医師のやってはいけないこと・
1) 自分がこの病院では新人.年齢は50才だが.
  (新しいところへきたら,まずは模倣,序破急などは
   信頼を得てから.
   前の病院と比較するなら,その病院に帰るべき)
2) この医師は,病棟ナースの管理を
  頼まれてきた訳では無い.
(権限が与えられていない)
3)宴会で偉そうに話をしたり,ましてや人の頭を叩くことが,
 どれほど下品なこと
かわかっていない.
  (宴会に出ては,いけないレベル)

4) 問題解決が大事であって,怒りをその場で表出するだけで
 は,マイナスの自分のイメージを人に晒すだけ.
5)その医師の器の程度,小ささ,形のいびつさを
  自らさらけ出したことに医師が気づいていない.

病棟では,うまくいかないことがあるのが当たり前.
自分の印象では,前の病院でもそんなことをしていて,
評判は良くなかったように思う.
評価としては.B2程度でAクラスには入らない.
(A, B, Cの3クラスで,さらに1,2,3に分ける.
 介護保険なども似たような分類をしている.
 認知症の行動は夜だけでなく昼もなどが1,2を
 分けているのは皆知っている)

自分は宴会で「それは大変だったですね」と言うだけで
相対的に評価があがり,非常に楽しいものとなった.

「他山の医師」がいてくれると,平凡な自分でも
してはいけないことが具体的にわかり,ほんとに楽しい.

まとめ

人格者でもなければ,怒っている最中であっても,
宴会で醜態をさらけ出すぐらいなら,
その時は行かない方が,
「謎の医師」の雰囲気があって気が楽.

自分がB級の自覚があれば,
50才すぎて,宴会などは出るものではない.

すべての職種の人にダメな人はいるが,
医師の場合,行動範囲,責任範囲が広いで,
「ダメな」噂は,あっという間に広がる.

また,ダメな噂は100%当たっている.
本人と直接あって,噂と違って
実はすばらしいなどは
まだ,経験したことが無い.

 

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