長期投資は本当に利益になるのか? いつの時代のモデル?

株を買っておけば,最終的には利益になる.
日本の投信を買って,10年ぐらい置いておけば,
「複利の効果」などで,おおきな財産になる.

と誰もが信じていた時代があった.
今も信じている人は多い気がする.
第二次大戦以降,
1)労働人口が増えていく.
2)全体の労働時間が増えていく.
その結果,生産物が大量にできて,大量にさばいて豊かになる.
3)土地も上がり続ける.

などが,昭和40,50年の日本人の常識であった.
その時,
1)日本の人口が減り始める.中進国の他の国の人口が増えていく.
2)大量生産ではなく,多くの要求が出現する.
3)人件費が日本が一番高い国になる.
とは,考えていなかった.

成長率はG7で最低の国に日本がなるとは,夢想もしなかった.

日本は停滞の時期から,徐々に衰退の時期に移行しつつある.
ドイツ,フランス,イギリスも同じような状況である.

上記の長期モデルが成り立つ国は,
中国(人件費が上がり始めて,どうか?),
インド,ブラジル,インドネシアなど,人口が増えている国であろう.

自分の印象:日本の株式投信を積み立てするのは,長期になればなるほど
伸び率は下がるであろう.今後10年は循環的に,上がったり下がったり.
その後は長い長い停滞と衰退を繰り返すであろう.

なんとなく,毎日の生活をしていても,自分の服の生産国をみても,
ブランドのある本国とは,
全く別のアジアの諸国が実体経済を握って行っているのがわかる.

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