死亡診断書の書く欄での思い出


さすがに死亡診断書は,
内容を間違うようなことはない.

今まで,自分がびっくりしたことは,

1)自分の名前,すなわち下の端の医師の名前が入っていない
  診断書がご家族に渡っていたこと.
 
  これは,ある患者さんがなくなって,死亡診断書を書いていた.
  次から次へと用事のピッチはなる.
  急変で呼ばれて他のところへ.
  自分は診断書はきれいに済ましたつもり.

  2時間後に,偶然,家族に渡す前にコピーしてあったのをみた.

  ・・・・・
  ・・・・・
  あれ?  自分の名前が書かれてない.

  ということで,最後の主治医のサインを書き忘れていた.
  というか,途中で帰ってきて書くつもりであったのだろう.

  もう,すでに家族はいない.
  自宅に電話して,「市役所に行く前に,病院に寄ってください.
  わたしの名前をかいたものと交換して,市役所に届けてください.
  失礼しました.」と電話した.

2)午前と午後が違っていた話.
  これは,自分の話ではない.
  週に1回,当直に行った病院での話.
  自分も回診などでその患者さんはみていた.
  その方がお亡くなりになった.
  午前3時.そこの先生が診断書を書いて,
  当然,家族は書類を,そこの市役所に持って行った.
  市役所の係りの方が「午後3時では,まだ亡くなられていないのでは」

  それで,良くみると午後に○をしてあった.

  家族が「先生,まだ死んで無いように言われたで」と病院に書類を
  持ってきていただき判明.

  お詫びをして,書きなおしたらしい.

  そこの先生の話.「もう明け方になって疲労がたまっていた」

  
 悪意は誰も無い.

 昔の話.

 今ならクレームとして,かなり言われるかも.
 まあ,信頼関係は築かれていたので,
「ほんとにこの先生も,まあ」という感じ.
  
  

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