医師不足 2007年記録

2007年の記事です.

もともと医師は不足していた。

それが最近の答えである。

それを医局制度がなんとかかんとかまわしていた。
そこへ研修制度という自由化が導入された。
基本は行きたいところへ
行って研修をうける。
それなら、
患者の多いところへ行くに決まっている。
やはり数をこなさないと実力はつかない。

従来の医局人事では、
田舎の病院に2年間行って、
我慢すれば、次は症例の多い病院に行かせてもらえる
と言う暗黙の了解があった。
だからこそ、医師は単身赴任であっても、
田舎の病院で働いていた。

次の約束が無い場合、

だれが苦労して実力もつかない田舎に行くのか??
子供の教育はどうする?
答えは簡単
「医師はもともと不足していた。
少ない医師をなだめすかしてまわしていた。
次の約束が出来ない状況になり、
大学にも医師が不足するのなら、
だれも希望しない田舎の病院から、
引き上げて大学の医療のレベルを維持するようにもって行くのは、
当たり前である」ということ。

それを、医師の分布がどうのこうのと説明しているのは、
田舎にも医師が自分の希望で、
いずれ行くだろうと、
東京で計画を策定している人たちの
妄想に近い考えである。
繰り返したいが
「初めから医師は不足していた」のである。

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