昨日まで働いていたような錯覚
大阪ならではの感覚.
2009年5月18日,学会が大阪であった.
そのついで,9年前まで働いていた病院に寄った.
それは,経験した症例を書類に書かないといけなかったので,
1997年から2000年まで働いていた病院だが,
その当時の先生がいまだに数名働いている.
記録も残してくれていて,その先生に感謝した.
その時,看護師長さんや,ケースワーカーさんにもあった.
事務の人にもあった.
まったく変わってない.
昨日まで,働いていたような感じ.
実際は辞めてから,9年が経っている.
病院は,脳外科3名,整形外科4名,循環器科も4名やめて
医師数は激減していた.
往時のにぎわいはない.
そこで,朝の9時前から,記憶と記録をもとに自分が診療した患者を
記録していた.
大阪は,いつ行っても独特の雰囲気のままである.
何年経過しても,同じなのだろうと感慨深かった.
そういう意味でもいつでもカルチャーショックを受けられる場所である.
本当は自分に向いていたのとちゃうん?
と一瞬思ったが,すぐに否定した.
絶対違う.自分は田舎のネズミなので,
オマチのネズミとしては生活は無理ですよってに.
えらい,すんまへん.
実際はその日は,大量に新型インフルエンザが神戸に発症した翌日であった.
そこの医師達は,「神戸や大阪は真面目に調べるからこんなになった」
と話していた.
聞いてみると「何でこの時期にこんなに流行るんや」
と少し前に他の地域でも出ていたような.
噂話なので,その地域の名前は書けないが,
具体的な内容の話であった.
その地域は新型かどうか調べなかったらしい.
自分も鼻水や,咳,喉の痛みが出た.
前日に駅前の大きな電気量販店,さらにはJRに乗って神戸まで行っていた.
神戸の親戚の子供たちが,「明日からは学校は休み」と言っていた.
大阪から帰ってきて翌日,朝8時前に病院に顔を出して,
救急外来で,インフルかどうかをしらべて,
マイナスだったので,病棟に上がって仕事をした.