田舎者の自分が大都市の救急病院に行って驚いた患者さんたち.
今でも忘れられない患者
(1)駅から落ちて,両腕の上を阪神電車が踏んでいった症例.
若い男性であった.救急搬送されてきて,両腕がぶらぶらしていた.
頭部は全く大丈夫.意識もある.
驚いたことは,出血はあまりしていない.
皮膚のみ縫合して第3次救急へ搬送.
後で分かったことは,車輪で踏まれても熱があるので,
熱凝固で止血が出来るとのこと.
(2)大阪湾で海中で作業中,命綱がスクリューに絡まり,
上に上がってきて顔面がスクリューに巻き込まれた症例
来院時には,無理な状態であったが,対光反射をみようとしたが,
眼球が最初どこにあるのか分からなかった.
海保の人が来て引き取っていかれた.
(3)腕の骨折ですが,見てくれますか?と言われて運ばれた症例
来た瞬間驚いた.化学消防隊というか,耐熱服を着てビル火災の火を消し
ていた消防隊員が3階から転落したとのこと.一面は,消火薬のにおい,
火事場の煙,においなどでむせ返るようであった.整形が手術中であり,
まさかこんな重症が来るとは思わずレントゲンのみとって転院してもらっ
た.重い消防服を脱がすのが大変であった.
続く. 空手大会の連続2例の失神例,退院日に退院祝いとして朝から
ベッド上でワンカップ大関を2杯のみ,3本目を飲んでいた患者さん