10年で起業環境は,こんなに変わったと実感した二冊とDVD

 最近読んだ2冊で
おおきな時代の流れを感じた.

1)「シニア起業」で成功する人・しない人 
       片桐実央 講談社+アルファ新書

   さすがに2013年4月に出た本である.

   そもそも,シニアが起業と言うよりも,
   起業する人が「シニア世代」が多くなった,
   あるいは,日本人が皆,年取って,高齢者が
   人口全体の集団の中央値を占めていると言うことがある.

   若い人は,まず「元銭」がない.
   起業もなかなか困難.

   シニアが金がある.
   一仕事して,子供も育って,
   次はどうしよう.というお話である.
   
   ネットはFacebookなどは,普段生活の一部という感じ.
   
   「ゆる起業」など,シニアの健康,あるいはリスクを少なめに
   など,今時の文化となっている.

   この本の最初に,

   (1)すきなこと,やりたいこと
   (2)得意なこと,できること
   (3)お金になること,市場性
    の3個のサークルを書いて,
    その,3つをみたしたものを,みつけて起業しようと書いてある.

2)早朝起業「朝5時から9時まで」の黄金時間を
      自分のために使う方法 
      松山真之介  詳伝社 2004年6月発行
 
  10年前の本.
  ネットは普及して,その当時のはやりは「メルマガ」発行.

  メルマガを出し続けたことで,人脈がひろがり,コンテンツがお金になると言う時代.
  他の人との差別化と,「継続し続けること」の大事さを書いた本.
  そのためには,「始発電車に乗って」と「早起き本」
  
  この本が出たときには,10年後のネットがどのように変化したかは不明.
  確か,個人のブログが大人気というかブレークしたのが2005年ぐらい
  だったと思う.

  その当時は,それでメルマガを発行するのは,時代の最先端であった.
  まだ,2004年は,人口が「自然減」する直前.

  そして,「シニア」が普通で,若い人が,職に就けなくなって,
  年収も300万で,デフレが進行してなどは,まだ予測がつかなかった.

  
  しかし,驚いたことに,この2冊に共通の図がある.
  
  有名な,SWOT 分析は,どの本にも載っている.
  そうではなくて,共通の図.
  
それは,こちらの本では○を書いて
   (1)やりたいこと
   (2)得意なこと
   (3)ビジネスになること

と書いてある.
   要は,

「自分がやりたくて,なおかつ,
それが出来る能力がすでに備わっていて,
 お金を払ってもらえること」を探せということ.

 そして,早朝に,
それが出来れば,リスクが少なくて済みますよと言う本.

1)の本でも,シニアはハイリスクではなく,
  少しずつやっていけば良いとある.

まあ,起業はソニーでも5万円のお金で倉庫から作り上げた.
あるいは有名なアップル社もガレージに机を置いて,
初代のコンピューターを作ったなども,
「やりたいこと」で「できること」で「市場性があること」
を徐々にしたから大きくなったので,ある意味この2冊は
王道を書いている.

しかし,「世界を変えてやろう」などの野心は,
持たない方が良いなどは,書いていない.
それは,「天才向け」の本では無いので,当然.

3)見たDVD: スタンフォード大学 白熱講義 May 27 2009
      あなたの人生を変える授業
    Tina Seelig 2009 USA
Stanford technology ventures program

まあ,DVDになって,本当に勉強になった.
まあ,問題こそが飛躍の機会,
チャンスを逃さない.
とにかく,本格的な起業の講義.
失敗は,早いうちに,金額も少ないうちになど,
非常にわかりやすい.
  
  本当の起業は,「無から有を生み出すアイデア」
  である. そして実行力.
  あくなき好奇心.付加価値をつけるなど
  これは,本格的.
  こちらは,何回見ても,飽きない.
  
  部屋の中で考えていても,起業は出来ない
  と説明.

  Turn Problems into Opportunities.

      Fail Fast frequently.

早く失敗したら,ノウハウが早く学べる.

  失敗リストを作っておくのも大事.

  それは,私生活,仕事,学業などすべてとのこと.

  personal, professional, academicと表現していた.

  これは,かなり,きつい.
  成功体験よりは,失敗体験のほうが多いのが人間なので.

  たとえば,自転車に乗るにしても,
  失敗を繰り返して乗れる様になれば,あとは同じこと.
  

  SWOT分析より,まだ,きつい.  

  人に会うことが大事なのは,共通.
  ネットの世界になっても,「人と会う」
  を,どれも強調している.
 
  まあ,お休み日のストレス解消にはなった.

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする