日本には少なくとも江戸時代以降,
パートナーと同席するという
文化はなかった.
第二次大戦後に米国文化が入ってきたが,
パーティーにペアで出る中学生,
高校生という文化は全く入ってこなかった.
ディズニーランドではペアで待っている人が多いが,
それ以上に家族連れが多い.
さらに,コンビニがどこかしこにできた.
誰のために「便利」なのか?
それは一人で生活する人のためにである.
またスウェーデンみたいに,婚外嫡子というか
親が籍を入れていない子供の率が40%などの国に比べ,
子供ができたから結婚に踏み切るという発想が
日本では主流である.
要は,結婚する最大のそして唯一の理由が
日本では,子どもを作ることにある.
しかし,給料が下がる.失業など
子育ての環境は悪化する一方である.
子どもはできないとなると
結婚する理由もなくなる.
また子供が育てられないほどの給料しかない人は,
結婚を考える理由がない.
自分が生きていくのに精いっぱいなのに,どうして
子供のことを考えるのか??
男も女も婚活ではなく本当は妊活をしている.
パーティーにペアで出なくてよい文化では,
父親,母親もティーンエイジャーの息子,娘に
ボーイフレンド,ガールフレンドができるかどうかで
気をもむようなことはない.
ましては変な虫がついて,ドラッグ,セックスの中毒に
なるような心配は,アメリカのホームドラマでは,
いつもメインテーマの中にサブテーマとして,
組み込まれているが,日本のドラマではとんと見ない.
結婚を「好きになったらする.嫌いになったら別れる」とする文化とは
異なる,日本が受け入れた都合のよい個人主義は,結婚することの理由が
無くなりつつある.
今後は,婚外子も増えていきそう.
男女平等で,仕事もしましょうという考えがさらに先に進めば,
結婚の理由はさらに無くなる.
子供が邪魔になるから.
あるときだけかわいがるのと育てるのは違う.