※2007年の記録です.
今なら,
「全ての症状,病気の原因がわかるなどあり得ない」は
医学上の常識.
まだ,
「治療すれば,全員治って,人間は長生きし続ける」
と言う考えが少しでも残っていた時期です.
2005年ぐらいから,日本,ドイツ,フランスの
人口が減少に向かい始めた時期.
「要は,誰でも死んでいくと日本もわかり始めた時期」
昔は,症状が治らないのは,さらに死亡するのは,
「医学の敗北.人類の敗北」と皆が考えていた時期.
今日は,無理に無理して書類をひとつ仕上げた.
それは2月末に原因が不明であると
書いた書類に対して,
「原因不明なのはどうしてか?」と言う質問を
してきた書類であった.
自分が調べてわからなかったので,
整形,神経内科,耳鼻科などの各科の医師に紹介して,
出来ると思われる検査はすべて行った.
それでもわからなかったので,不明と書いたら,
その理由はどうしてか?という問い合わせであった.
それらを合わせて,さらに不明と書いた.
治らなかったら,何故か?ときいてくる.
保険会社からの問い合わせであるが,
そんなに不満ならそちらで,
良い病院を紹介してあげたらどうか?
と書きたくなる.
全く達成感のない一日の終わりである.
それを出したところで
メールボックスを見てみると,
なんと,
まだ出来ていない書類のリストが入っていた.
初めてみた.
事務も何とかしたいのでしょう.
一番古い出来ていない書類の日付は
5月10日付けのものである.
多くの書類が,
交通事故後の原因不明の症状に関してであり,
こちらは精魂尽き果てる.
もちろん,こちらは一銭にもならん.
もっと,割り切って
「自分がわからないのなら
日本中のどの医者もわからん」と言えるのなら,
話は簡単だが,それはありえない.
自分が初めて聞く病名は,今もたくさんある.
抜け出せないトンネルを,患者とともに,
光も無く進んでいる感じ.