電子カルテの思い出 その1

先日、今働いている病院の電子カルテをバージョンアップするので、
全体の練習があった。

今、現在、使っているのが、○士通の小さい病院版
導入は2005年と思う。
段階的にオーダリングシステムなどは入って行っていた時期。

自分は2004年8月でそこをやめた。
それで、次の○○医療センターへ。
まだ、本格開院は2005年3月1日。
まだ、建物も建築中であった。

2004年12月付で、開院する新しいセンターの医師第一号として雇われた。

まだ、県立と市立病院が稼働していた。

新しい電カルもそれぞれの病院の職員が皆練習中。
自分も夕方から練習日は、慣れるために行っていた。

その時は、そのほかの職員と同じレベルであった。
そして、そこが正式に2005年3月開院した。

練習、リハーサルでは、「その部分は、開院したら稼働している」などで
飛ばした部分がたくさんあった。

実際の開院、開始以降はどういう風に稼働するのかわからないまま。

1-2か月前は、どうも「セット展開」というものがあるらしい。

それを作っておくようにと言われた。

しかし、その意味合いがわかっている医師も職員も自分の周りにはいなかった。

いざ、開院。
全く、うまくいかない。

腰椎穿刺をしようとすると、その道具のオーダーから電カルに入れないといけない。

その時、驚いた。
注射針は、23ゲージの針はどこの会社、
シリンジは5,10ccはテルモ、ニプロどれを選ぶか
すべてに全部選んでいかないといけない。
これは困った。
さらに薬局にはキシロカインを頼まないといけない。

どうする?
さらに清潔な穴あきの敷布のオーダー

どうしてもわからなかったのが、腰椎穿刺の時の圧を測定するガラス棒。

それの名前がわからない。
いろいろ調べて、それが、

「山田佐多式腰椎穿刺圧測定ガラス棒」とわかった。

それらを入力して、オーダーした。

問題は、それらを、順番に棚から、バットにいれて集めて持ってきてもらう。

次は、どこですればよいか?

診察室では抜糸も、消毒も処置もしないことに決まっていた。

救急センターのほうで行った。

ということで、オーダーしたものをセットでまとめておけば、それをコピペで
オーダーが可能と判明。
しかし、麻酔科が使っていた脊髄麻酔セットが、納入されていたのがわかった。

しかし、その1例目の腰椎穿刺は

やると決めて、できたのが6時間後。

とにかく、from the scratch という言葉があるが、最初の端は

電子カルテのソフトの問題。

道具とプリントアウトされた材料の問題

部屋をどこにするか?

多くの問題が、初日からあふれかえった。

それはそれは、大変な状況であった

それは、その先始まる、
自分が「地獄には1丁目、3丁目、5丁目」とあると実感した

最初のパートであった。

今は、昔の話。

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