光り強ければ 影 なお深し.

実際は,影といっても,そこは光の量が少ないところの意味で,
影になっている部分も,見えているということは,光はそれなりにあたっている証拠.

たとえとして,「光」と「影」
は,表向き素晴らしいものがあれば,それの裏側にはドロドロとした醜いものが
あるという風に使っている.

自分が思うことは,
「攻撃」と「防御」
あるいは,Aがうまくいけば,Bは手薄になる.
というようなもの.

自分が突然気がついたのは,
自分は脳外科のトップが一診の時,裏側で二診で外来をしている.
別に気にせず,のほほんと外来をしていた.

あるとき,未破裂動脈瘤の手術件数を手術をする脳外科医でみていた.
今年になって,トップが10数件,二番目が6件程度,3,4番目も数件,
自分は1件しかなかった.合計は最終的には年間70-100ぐらいは行くのでは?

こちらの外来の様子では未破裂動脈瘤の紹介は,
そのままトップに流れてこちらには来ないので
それは,仕方がないと皆で納得.

その時は,それで納得.

しばらくして,
二番手の医師が学会で不在の時,
一日午前,午後の外来を代診して3名も未破裂動脈瘤の紹介患者があった.
それらは結局自分がさせてもらった.

ということは・・・・
多くの患者が来る.すべての疾患は一定の割合で来る.

自分が2診で外来をしている時も同じ割合で来ているであろう.
未破裂動脈瘤が1診に行けば,かわりに第2診察室に回されてくる疾患があるはず.

1診にいかず,2診に回されてくる疾患は,
「交通事故後の頭痛,頚部痛」であると判明した.
毎月6人分も後遺症診断を書いている医師は脳外科では自分しかいないと判明.

正規軍に対して,工兵隊や兵站係のような扱い.
あるいは,表の部隊に対して,忍者やスパイのような影の戦力扱いである.

光多ければ,影集まる.

光強ければ,闇なお深し.

また一つ,深く物事が理解できました.

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