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画像閲覧システム完成

4月から,大学病院からの当直が来てくれる.
自分は,自分でプロジェクトを組んでいた.

別件で,さらに上のレベルが大学の自分が計画を立てていたところと違う話を進めていた.

まあ,4月から二つの違う「当直」話が同時に進行する.

1)一般当直で,救急車を受け入れるドクターが,土曜日だけは,
  2人に増加.

  そうなれば,○○科と△△科の医師が当直をするので,
  一方の科がオペになっても,もう一つの科の医師は,
  引き続き,救急を取れることになる.
  もちろん,麻酔科医師は増えていないので,
  同時に二つの科が,全麻で出来るわけでは無い.

  しかし,自分の統計では,救急車100台来て,
  54-56人が入院,そのうち,その日にオペは,
  10人無い.

  整形外科なら2日待っても,大丈夫で,
  その間に全身疾患を調べておかないと,かえってまずいこともある.

  と言うことで,その日に二つも三つも開放骨折の緊急手術は
  そうない.

  ということで,古いたとえだが,「ふたりのビッグショー」で
  ツインで,土曜日はバリバリ,救急車を受け入れてほしい.

  問題は,「本当に,そこの医局から来てくれるまで,気をゆるめないこと」

2)別件で,平日二日間,□□科から,なんと夜の当直に来てくれることになった.
  非常にうれしい.
  しかし,自分のところの専門とは違う.
  しかも,大学病院に今年の4月にかえってくる若い医師とのこと.

  たちまち,多くの科の医師が,心配毎,不安をこちらに言いつのってくる.

  (1)tPA投与のチャンスを逃がすのではないか.
  (2)骨折を見落とすのではないか.
  
  
  まあ,自分の働いている病院の特徴は,
  3テスラのMRIが2台,24時間撮れること.
  さらに1.5T MRIも2台あること.
  昼間はその4台がフル稼働する.

  多い日は,一日で100人のMRIを撮っている.

  そんなこんなで,
  足の骨折かどうか,足の骨挫傷はどうかなどは,救急車で来た最初から,
  その日にMRIを撮ってしまう.

  もちろん,脳は外傷がはっきりしていなければ,最初からMRIを撮る.
  
  ということで,それぞれの科が,「ここのやり方がわかるだろうか?」という
  疑問,不安,心配があるとのこと.

  そこで,私は,もう一度,考えた.
 
  医師全員に,Ipadはすでに配っている.
  しかも,新しい,県内の病院の,
  開業医が,大きな病院の患者のデータがみれる,
  「〇れ〇かネット」のシステムが稼働しだした.

  開業医が,当院の患者さんの画像を見ることができるシステムが
  県内にできた.

  SEさんに聞いてみると,回線をすでに5個持っているらしい.
  それぞれが独立しているらしい.

  もう一つ,回線,IPアドレスを購入して,県内のネットと同じように
  すれば,当院の医師が,自宅から病院の患者の画像を見ることができる.

  そうすれば,当直中に悩めば,オンコールの各科の医師に画像を自宅でみてもらえば,
  「答え一発」である.
  あるいは,放射線科の医師にみてもらえれば,問題解決.

  「自宅で寝ていたとしても,プロが夜中に起きて働く.」ことには,変わりないので,
  費用が発生する.

  しかし,まずは,そのシステム構築が出来てからの話.

  なんとかかんとか,優秀なSEが,4月3日からは,それが稼働するように
  設定をしたとのこと.

  とうとう,ブレイクスルーする時が来た.
 
  やはり,必要なものは外圧である.

  自分自身でも,「くも膜下出血,破裂した動脈瘤は○○」と
  自宅でわかれば,手術室への段取りなどをしながら,病院へ向かえる.
  
  tPAも,最初のMRI画像さえ見たら,あとはゴーサインをだすかどうかである.
  30分は時間を短縮できる.

  まあ,新年度に向けて,すすまなかったいろいろなものが,
  糸をほぐすように,少しずつ前に進みだした.
  
  

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