手品は、アイデア、技術、効果、現象などいろいろと別れる。
いままでは、ほとんど現象だけをみせるものばかりであったようにも思える。
しかし、最近はというか、自分が知らなかっただけであろうが、
技術の説明のDVDが結構でていた.
まあ,技術,指の動かし方など,DVDをみたらすぐにできるわけではない.
練習がかなり必要.
だからと言って,出来ないのではなく,時間がかかる程度.
脳外科の手術と比べると,練習などというほどでもない.
プロのマジシャンになろうとすれば,それは大変であろう.
宴会芸でする程度なら,毎日2時間10日間もすれば,
一回のルーティーンは大体出来るようになりそうな.
しかし,それを人前で行って,うまくやると,いくつもの反応がある.
単純にすごいとほめてくれるのなら,それはそれ,
一度,内々で見せると
「すごい,ステキーッと若い女の子に言われるじゃろ」と岡山弁で高齢の医師に言われた.
笑っていたら,
「少しは,あんた,本気にしたじゃろ」とさらに皮肉を言われた.
必ず,このような反応がある.
実際は,「能力がない,努力をしない,適当に流す」が「自分は評価が高い」と錯覚している人に
多い反応.
人は,自分を中心に考える.
何をしても,こちらの言動が,相手の反応を呼び覚まして,その人の本音を呼び出してしまう.
手品を相手の目の前でひとつするだけで,相手の本音が見えてしまうこともあるとわかり,
難しいものと思った.
「問うに語らず,語るに落ちる」
まあ,本題に戻るが,今のDVDを見るのは,楽しい.
自分もできるようになって,ルーティーンをみると,「なるほど,うまい」と
納得できて楽しい.