上達の基本の基本:時間とお金

自分の強みを生かせ.
使える時間を集めろ.
貢献に意識を集中.
まあ,いろいろあるが,
前にも書いたことがある.

上達する分野,あるいは技術のために絶対しないと行けないこと
あるいは基本.

「時間とお金をかけた部分だけが上達する」

間違いない.
どんなに下手でも才能がなくても,時間かけて練習して,
お金をかけて道具をそろえて,資料もそろえて,努力し続ければ,
まったくしていなかった時点とくらべると,間違いなく上達する.

他の人と比べて,大会に出て,最初はビギナークラスで一回戦で負けても,
半年,一年と延々と努力し続ければ,少なくとも一回戦は勝てるようにはなる.
上達とはそんなもの.

英会話でも他の資格試験でも,手術技術でも楽器でもスポーツでも
趣味でも仕事でも,すべてそうである.

「時間とお金をかけて努力した部分のみが上達する」という真実.

少なくとも時間も金もかけない人が,その両方をかけて,努力し続けた人に
常に勝る結果を出すということはありえない.

向き不向きはあるかもしれないし,持って生まれた才能はあるかもしれない.
しかし,才能があっても,時間をかけないと才能がある人同士の競争には
勝てない.

時に頑張って,またしばらく遊んでなどは,上達曲線から言えば,
「維持するための努力」のようなもの.
それは,競争レベルの高い立場まで上がっていれば,落ちていくことを意味する.

毎回の2カ月に一回あたる抄読会で,
セカンドキャリヤの医師が,「来月からワシをはずしてくれ」と割り当て担当者に言って
朝の抄読会には来なくなった.もう,集中してペーパーを読んで,
人にまとめて話ができるほど
論文を読むことは,今後,この医師は二度と来ない.
来る必要もない立場である.それはそれで,ご苦労様でしたで終わり.

あるいは,平日の昼間2時間,土日の昼2-3時間毎日病院内で植物の手入れをしている
医師も,その植物の手入れ,増やし方に関しては,15年に及ぶ毎日の努力があるため,
まず,日本全国の医師の中でその医師に勝る「植物栽培の技術,知識」がある人はいないと思われる.春夏秋冬の手入れの仕方は,それを全部,通しでやってみないとわからない.
ましてや,株分けなど経験値がない人には無理である.

その医師は,時間を一番,それにかけているので,それが一番上達している.
少なくとも,他の分野が上達,向上したという事実はない.

それと同じで,自分は院内の講演,講義,外での発表,講演などで一年間に
スライドは,多い年なら300枚は作っている.
時間をかけている.PCやソフトにもお金をかけている.
作りかたの本も買って読んでいる.
スライドを作る技術.しゃべる技術にものすごく時間をかけている.

したがって,スライドを使ってしゃべることに関しては,伸びた.
学会発表なら,予行も行わずに,前日にスライドを作って,
5分なら5分で,7分なら7分でぴったり話ができる.
この前は,1時間だったので,自分はぴったり1時間で話した.

数年前と比べて,大勢の前で話すことは,むしろ快感のようなもの.
努力した音楽家のコンサートのようなものか.

「平日も土日も植物栽培に時間をかけている医師」に,
この前,講演してきたと話をすると,
「先生も大物になりましたね」と言われた.

こころの中で,「先生も植物栽培に関しては大物ですよ」と答えた.

それが,本業にどのようにかかわるかは別にして,
一般論としては,時間をかけて,努力,
あるいはかかわっているものしか
成長,上達はあり得ない.

簡単にいえば,
テニスばかりしている人が,ゴルフコースにでてスコアをまとめられるか?
という話.

自分は,それを自分自身で証明した.

今年のテーマの「コンテンツの充実」は,少しずつでも進んでいる.

まあ,明日の抄読会に読むためのペーパーが予想以上にぐちゃぐちゃ書いていたので,
つい,こちらに適当に文章を書き散らしてしまった.

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