英語と日本語のnotの場所の違い

自分の文章を読んでいて,時に奇妙に思うことがある.
「自分は,これは正しいとは思わない.」

「自分は,これは正しくないと思う.」

どちらが日本語でどちらが英語の文章でしょうか?

答えは,「自分は,思わない」が英語です.
I do not think it is right.

少しでもno, not が前に来るのが英語です.
しかも主語が自分ですので,
動詞を否定する形になります.
そうなると「思わない, 正しいとは」
が,英語の文章です.

決して
I think it is not right.ではないです.

とにかくno, notが先に出るほうが英語と自分は解釈して,
それで困ったことはない.実際は間違っている時もあるかもしれないが.

しかし,日本語では,動詞が最後に来るので,最後まで読まないと
否定しているかどうかがわからない.
「これが正しいとは,おも」まで一緒である.
「これが正しくないとおも」でも同じで,「わない」の二重否定で強調になるのか,「う」で否定なのか.最後の最後までどうなるか分からない.

日本語の文章を書いていても,時に読んでいても,難しいことがある.
それは,英語の文章構造が入ってきて,
日本人も,どちらの構造でも書くようになってきているからであろう.

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