2017年2月12日ほぼ完成版
県北市で雪の中で考えた.
1)気温の定義
2)冬に備えるには?
3)冬の体型は?
基本的な知識は、
気温は確か地表から1.5 mの温度.
もし積雪があれば,その上表面から1.5m空中の上の温度を
気温と定義する.
ということは,気温が2度でも地表の温度はゼロ度などは
よく起きる.
それで,一般には,気温2-4度の時は,
「地表の氷が溶けないので,滑りやすいので注意を」と
天気予報では言うわけです.注意点は,4度以上にならないと「歩くと滑る」ということ.
2)冬に備えるには?
以前,寒いところに留学していた経験から勉強したことがある.
急激な,温度低下なら「交感神経が興奮して発熱する.」しかし,それは短時間しか効果がない.
寒い期間,切り抜けるには,徐々に,秋口から薄着で歩いたりして,寒さに慣らす.
そうなると,甲状腺機能が亢進とまではいかないが,「代謝を活発にする」ので耐えられる.というのが留学中に読んだ
hibernation responseとかいうタイトルの本であった.
県北病院の医師たちも,「慣れますよ」というが慣れるというのは,冬に備えて甲状腺機能が活発になるということであろう.
確かに,今は県北市から,県南主要都市に帰り着くと,暖かいを超して「暑く感じる毎日」である.もちろん,人間は甲状腺だけでなく,多くの道具を開発した.現時点では,下着も上下ともに防寒仕様,他に石油ファンヒーター,ホットカーペット,電気毛布と室内には寒さ対策装備がてんこ盛りである.
甲状腺だけに頼っていては,
「仕事効率は向上せん」というオヤジさんの発言も勉強になった.
その次は,南極探検に行った人の話.
「出発前に,とにかく脂肪を食べて太るように」と言われたとのこと.
それは,「ベルクマンの法則」の人間版.
放熱量は表面積に比例する.発熱量はその質量に比例する.要は体重が重ければ重いほど発熱量が上がる.
表面積は2乗に比例.体積は3乗に比例するなら,大きいほど,発熱量が熱の放散量に勝ることになる.
要するに,太ることで冬,あるいは寒さに備えるということになる.
ということで,いつの間にやら自分も3kg体重が増えた.
これが,ベルクマンの人間版なのか?
それなら寒いところの人は皆大きいか?
確かにアイスランド人(181.3 cm)
とインドネシア人(161.8cm)では,平均身長に20cmの差がある.
それなら,同じ県内なら差がでるか?
沖縄と北海道なら少し差がでるか?
体重の差はどうなのか?
自分の個人的は印象ではベルクマンの法則は正しい.
その次のアレンの法則はどうか?
要は,寒いところの動物は,耳,鼻,首,手足尻尾などが,突出の程度が少ないというもの.
これは傾向なので,人間ではなかなか証明はできないであろう.
手足が長くなった黒人は走るのが得意ぐらいしかわからない.
それと何となくわかったのは,「寒いところで生活する人にはカロリーが必要.」
そうなると,野菜などが育たない北極圏では,
必ず,動物食になる.要はエスキモー人は
肉だけでなく,他の動物の大半を食料とすることで,野菜からでないと通常は摂れないビタミンなども摂れたのであろう.
ということで,県北で働き出して,エスキモー人には,ベジタリアンはいないと,突然納得した次第.
ところで,夏は皆,体重が減るのか?
自分が研修医をしていた頃に働いていた若い女性看護師は,
「冬と夏で10kg体重が違う」ので,皆が知っていた.
おそらく,原始的な動物としての反応をしていたのだと思う.
寒いところで,働くことが,また一つ世界を広げてくれた.
というお話でした.