この,1,2年で確実に変わったことがある.
救急車で運ばれてくる患者の疾患の程度.
軽傷が増えた.
重症,重大事故の発生率は常に一定とされている.
それでも救急車出動台数が増えている.
となれば,当然,
「軽傷,軽症患者が増加」に決まっている.
先日の当直のとき,
1)寝不足,勉強のしすぎでけいれん?の高校生.
以前なら,親が車で乗せてきていたと思う.
2)ガラスで指を1cm切った中学生
まさか,両親とともに載ってくるとは.
全員,歩いて救急車から,降りてきた.
以前なら,片親が自転車の後ろにでも乗せてきたような
ケース.局麻で縫合して歩いて帰った.
病院からも車なら5分もかからない距離.
今日の当直は,キッズデイ かな?
などと思った.
考えたこと
1)今後,軽症なら有料になると思われる.
有料にしてあげたほうが,みな載りやすかろう.
タクシーの三分の一ぐらいの価格にすれば,
みな,救急車を使う気がする.
2)救急車台数がこの2年間で年間200台以上増えて,
年間1500台ぐらい.
それで,以前,救急車が増えると入院患者は
当然,増えるが,台数が増えて入院する割合
要は,入院が必要なぐらい重症な患者の割合は減るのではないか?
と思って,調べてみた.
結果は,3年前までは56%,この2年半は54%の
救急車来院患者の入院率であった.
ごく最近の率では,もっと減っている感じがする.
当直を一日するだけで,世の中の動きがわかる気がする.