救急外来でみる頭痛患者関連の講演準備で,ヘロヘロ

もう,今日は寝るが,
講演の準備が大変.

1時間もしゃべる.
しかも,相手は,自分よりも偉い人というか,
年上の人もたくさんいる.

どうなのか?

当たり前の内容では,全く受けないであろう.

講演のタイトルを書くと身元がばれる.
それほど注目もされてはいないが,
要は,救急外来にくる頭痛患者さんのお話.

自分の仕掛けた,2度落ちの症例は,

1)今までにない頭痛で,MRIで動脈瘤,ルンバールしてもSAHなし.
  採血の結果も正常.その時点で,昔は片頭痛だったと聞いて,
  念のためにスマトリプタンを打つと,あっという間に改善.60代女性

2)いつも来る片頭痛の若い女性.
  MRIでも異常なしといわれていた.
  今日も同じ前兆,上記の注射で少し頭痛は改善.
  しかし,CTをとると後頭葉の脳出血,
  脳血管撮影でAVMがあった症例.

3)SAHできたけど,動脈瘤が5個あって,どれから手術しますか?

4)2回とも自分が診て,髄膜炎までは診断あてたが,
  他院でクリプトコッカスと判明,
  その墨汁染色に使う墨汁は,ふつうのではなく,
  決まった墨汁でないとダメですよ.

5)一側の椎骨動脈解離が1週間前に判明していた.頭痛が激しく夜中に来院.
  実は,解離と反対側に動脈瘤ができてSAHになった症例.
  一側は梗塞,他側は解離性動脈瘤,
  あなたはどちらをどのように治療しますか?

6)上記のほか,薬剤性dystoniaの頭痛,低髄液圧症候群(慢性硬膜下血腫合併),
  下垂体卒中,延髄梗塞後の中枢性疼痛の増悪,視床膿瘍など,救急外来で経験した
  まれにしか診られない宝庫を一気にしゃべりたいが,
  1時間では,時間が足らない.
  
7)他にも,精神科疾患,夜中だけ来るので問題患者扱いされていた群発頭痛など
  これでもかと一気に吐き出します.  
  

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