そろそろ次の発表の準備を

7月は,8,9と○京で学会
16,17と○媛で学会

16日は演題を出しているが,発表の抄録を読み直して,
こんな発表だったのかと,さっき見直した.
スライドはまだ一枚もできていない.

といっても,頭の中では「絵コンテ」のように
大体のことはできている.

あとは,そこへあてはめるだけ.

以前,映画の作り方で,一番金がかかるのが,現地ロケと
当たり前のことを書いてあった.
そのため,ある場所で必要な撮影は,それが
冒頭のシーンと最後のシーンであっても一度に撮る.
そのために,準備で一番大事なのは,
「絵コンテ」で,ここでは,このような感じで背景はこうで,
服装は,髪形は,髭などでやつれた具合はなどをまとめておく.

そして,実際は,何回も撮り直しもあるが
最短時間,最低予算で最高レベルの映画を目指すと書いてある.

学会発表でも,
必要なデータをここへいれて,
表はこうして,結論はこんな感じ.
などは,すぐにできる.

問題は,というか,もっとも大事なものは,直接調べた実数である.
1300件の救急患者のうち,ある条件にあうのはどれかなどは,
こちらの都合に合わせたデータなどは,大抵入っていない.
それを一づつ,しらみつぶしで,あたっていく.
それが発表のキモで,聞くほうも,聞きたいのはその実数と
内容である.アイデアなどは大抵,それほど感動するようなものではない.

その部分だけが刑事のような地道な捜査が必要.

そして,でてきたデータをいかに,印象深く見た目をきれいなスライドに
仕上げるかが,もう一つの仕事.

さらに次のアイデアは,検討している途中で出てくるものである.

それに合わせて必要なソフトや,スライド作成の技術などを習得していくもの.

金曜日に,他の職種の発表の予行演習を見て,驚いた.
最初の衝撃は,「よくそんな内容で,他の県までわざわざ発表しにいくね」
「予選落ち」レベルだが,誰が指導したのか?
という感じ.

聞いてみると,パワーポイントにデジカメで撮った写真をいれることができない.
など,驚いてばっかりであった.

それはつらい作業であっただろうと同情した.

初心者というよりは,入門者,あるいはこれから始める人たち.
千里の道を一歩,二歩と歩み始めた人たちという感じ.

自分ももちろん,そういう時代はあった.

振り返ってみれば,医局(職場)でも自宅の自室でも
自分は,モニターを二つ使い,photoshopで画像を調節して,
パワーポイントに移してと一気に作業を進めている.
他にもモニターは持っていて,一時は6個のモニターを持っていた.
使っていたのは,4つであったが.
そのようにしている人は,今まで医師でも自分以外は知らない.

それも「時間」と「金」をかけて努力をしたからこそ,
前日にホテルでスライドを作って,予行なしで発表できるまでになったわけである.

そうしないと,他の仕事がいっぱいで,自分はつぶれてしまうからである.

まあ,今日は,文章をいれてしまおう.

あしたの外の病院での日当直でデータを作ろう.
その資料は,病院で,さっき車に乗せた.

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