マイナス評価の医師も活用

病院で人の上に立ってわかること


今年も,多くの新人が入ってきた.
一方,医師は減る一方.

毎年,毎年,自分に与えられるものがある.
それは,年齢.
10年その職場で働けば,ヒトの出入りはあるが,
自分自身は,何も変わらず日夜努力しているあいだに
年を取る.

卒業したての事務系の新人の評価は,
はじめは「少なくともゼロ」である.
また,中には
1)理解力が悪い人
2)職場自体があっていないヒト
などが紛れ込んでくる.
仕事が始まって2週間で,
「ここは,違う」とやめていく新人もいる.
中には「今のヒト」と思えない様な理由で辞めるヒトもいる.
要は,電カル,レセプト,ワード,パワポなど
コンピューター自体が使えない人たち.
驚くがまれにいる.よく大学を卒業できたもの.
まあ,新人がゼロ評価,あるいはマイナスなのは,
当たり前なのでこちらも,「なんとか上げていこう」
と努力をする.

問題は,30才代になっても
人間としての評価がマイナスの医師.

そういうヒトは,たとえば,自分からしたら
仕事はマイナス500点
性格はマイナス1000点
仕事には致命的な
アスペルガーとかバーンアウトしたとかが,

医師に混じり込んでいる.
一緒に働いたほぼ全員,上司,同僚,他職種が
「あの人は,どこか違う」というヒトがいる.
それは医師だけではないが,
他の職種の場合,
すぐに辞めてもらうことも患者のためには良いこと.
他には社会常識が欠けているヒトも同じ.
問題は,医師の場合である.
常識がない,あるいは一部の能力が低下しているヒトが
混じるとはいえ,「医師一人を探してくる」のは大変.
そこが,他の職種と全く異なる大きな違いである.

要は,総合点としてマイナスの医師がいる.
マイナス1万点の評価の医師もいる.
自分が若いときは,そのようなヒトは仕事をしたらダメ
と思っていた.
今は違う.
マイナス1万点でも,どこかにプラスの要素がある.
要は,総合点がマイナスでも,ある部分はプラスの
要素もあるのが普通.
要は,プラス50点,プラス100点などの部分もある.
それらをプラマイしたら,評価がマイナスということ.
総合点がマイナスで,本来は自分の周りにいてもらうと
困る医師もいるが,その医師のプラス50点の部分,
プラス100点の部分を仕事に活かしてもらうようにして,
マイナスの部分は,他の職種でもなんでも,カバーしてもらうように
するのが,自分に与えられたミッションと悟った.

だめな部分がある医師が集まっても,
一つの組織としてプラスにして活かすのがすのが,
自分の今のすべきこと.
これは,リーダーシップというよりは,マネジメントになる.
突然,この年になってわかった新しい人生の側面.
皆,気がついていたのか疑問.

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