とにかく,積み上げたものが,
一気に破壊,崩壊することがある.
それは
「一時的な怒り」
「達成後の虚無感」
「膨大な仕事量に打ちのめされる無力感」など
多くの要素が一気に火山の爆発のように吹き出る時であろう.
最近は,どこまでも,何歳になっても現役のグループがあるが,
個人としては,いつまでも活躍すればよいが,
公のものは,そうはいかない.社会活動には期限が着く.
仕事は,相手があるということでどんな時も軋轢を生む.
個人で趣味を楽しむのとは異なる.
下記の記事に,ダメな項目が列挙されていた.
http://forbesjapan.com/articles/detail/14741?utm_source=owned&utm_medium=referral&utm_campaign=mailmagazine
まあその記事に沿って,
列挙すれば,どれかには多くの人というか
自分には,当てはまっている.
「悲劇を避ける」ことが大事なのは皆わかるが,
どうすれば避けられるかがわかっていないと
悲劇は避けられない.
医療界ならどうなるか考えてみた.
記事は
1.策を弄する.
2.大きな約束と小さな結果
3.自己満足に浸る.
4.変化を恐れる.
5.自惚れを強める.
6.EQが低い.
7.上司にゴマをする.
この中で,困難なものは低いEQを高めることであろう.
1.策を弄するのは,「文科系」の仕事の人たちが得意そう.
理系でデータ,エビデンスが大事な世界では,
捏造などは,初めから邪道中の邪道なので,
初めから論外.
むしろ,「研究費をもらうために,おべっかを使う」
などが考えられる.
あるいは,
昔ながらの「教授選」で「悪いうわさを流す」など.
まあ,自分の属する世界ではないので,無関係に近い.
個人的には3,4,5であろう.
3の自己満足は,時にはないと生きていけない.
しかし,大抵は
「なにかうまくいけば,さらにむつかしい状況が待っている」
のが医療界の常識.
簡単な手術ができるようになれば,さらに次の段階の
技術を要する手術など,
基本的には「上に行けばさらに上」なので自己満足の時間は
医師には短い.
4の変化を恐れるのは,おそらく
「医療人には少ない」印象.
常に「患者の状態」は変化するのが普通.
さらに薬の使い方なども変わる.
また制度も変わる.やり方も変わる.
そこで必要な「資格」も変わる.
それに合わせて,高齢の医師もなんとか,
新しい資格を取ったりするのは日常茶飯事.
「変化するのが医療界」とほぼ全員が思っているので,
それについていけない人は,もう終わりなのは,
関係者全員が自覚している.
5. 自惚れを強めるのは,途中でダメになるであろう.
まあ,自惚れが強い人はself limitなので途中で止まる.
この人達は,どんな環境でも「うぬぼれる」ので,徐々に
仕事の中心から離れた場所に移されていく.
しかし,本人には,「うまく出世した」とうぬぼれたままなので,気がつかないことが多い.
この人達は,適当に扱われるので,表面的には
それほど心配がない.本人が「狭く窓が無い部屋でも,
それが最高とまわりが言えばうぬぼれていられる」
まあ,あまりにレベルが低い話にも思えるが,
「達成したと思った後からが,次の勝負の始まり」
になる覚悟が必要.
大昔のユーミンの言葉
「有名になるための努力と有名になった後の努力は違う」
と言うのが,一番わかりやすい.
要は,「何かを達成する努力は大事」
そこへ到達した後は,
「次のレベルの修練」が待っている.
それは,「プロの棋士」になるのには大変.
なったらなったで「他の天才達とのしのぎあい」が
待っている.
まあ,当たり前すぎていました.