大成・達成の基本その1「やる気,意志の限界を知る」

大成するヒトの条件は幾つか特色がある.

その一つは,

一貫性と習慣化
実はこれは,次の課題

その前に,自分は父親がある意味,
奇妙なヒトだったので,その検証をしたい.

要は,気力,根性だけでは絶対に
大成しないということ.

「意志の力は有限」
「やる気も気力も有限」
「根性は3時間ぐらいの火事場のバカ力の時のみ有効」

 そんなものに,頼っていると
大成,達成どころか,ヘロヘロになって一日の仕事がなんとかこなせる程度.

あまりに,自分の父親を悪く言うつもりはない.
なにかことあるごとに,
「やる気があるのかないのか」
「要はやる気の問題」しか,
アドバイスが出来なかった父親を,
いつも,ある意味,暗澹たる気持ちで
自分は子供の頃からみていた.
小学高学年の頃には,違和感ありありだった.
仕事をし出したときは,
「と言うことは,あなたにはやる気は無かったということですか.」と聞きたかった.
出世もできない.問題解決能力もない.
最新の情報も手に入れようとしない.
「昔はこうだったから」と全く
見当外れのアドバイスしか,中学生の
自分の息子にできない人間.
「今はどうなっているから,
こうしたら良い」というアドバイスは
一度も聞いたことがなかった.

こちらが自力で問題を解決していくと,
「おとうの言うたとおりやったろう」と
いつも言う.
「はあぁ?」と不思議であった.

自分が30歳の頃には,
「このヒトが部下なら,辞めてもらう」と
思っていた.

車でいえば,やる気はガソリンみたいなもの.
エンジン,タイヤが無い車に,
「ガソリンさえ掛けたら,車は絶対走る」
と言い切るようなもの.

要は,ノウハウ,知識,技術,情報網,道具,さらには,絶対必須な「行動力」がないと,まず物事は前には絶対進まない.
「実力」というのは成し遂げた事に対しての「他者からの評価」であって,自己欺瞞してからの表面的な自己満足ではない.

大事な要素は,情報収集と正しい手段の選択,そして実行計画と,実際の行動.
それらのすべての項目に関して,全くアドバイスが無かった.話はいつも途中から「やる気の問題,精神的な心の問題」にすり替わっていった.

そして,なにかうまくいかないことがあれば,「負けるが勝ちと言う」と合理化機転で,あたかも,意図的に勝ちを譲って,次の大きな勝負には勝つかのような意気込みの「発言」を繰り返す.
もちろん,次の時も
「座っていきんでいるだけのヒト」が,なにかを成し遂げたり,解決したりすることは,全くない.
可能性がゼロなのは,子供でもわかっていたが,だれが自分の父親をこんな社会性のない,実行力のない,言葉だけでは,本人は立派と思っているが,まわりは辟易している人物に作り上げたのか謎であった.

答えの一つは,父親の父親に当たる人は,父が小学1年生の時に無くなっていた.
要は,「社会性のモデルを見せる父親」像がない.
模倣すべきモデルがないとオトコは,解決能力が無くなると分かった.
母親は「生存に必要,うまくいかなかった時にあたたかく慰めてくれて,傷を癒やしてくれる存在」が中心的な役割.
  その母親が父親としての側面も教えないと行けないのは,ある意味困難.
特に父親の母親,自分の祖母は,町内一の「冷たい,底意地の悪い人」で通っていたらしい.
自分も子供の頃から
「坊主(私の母親)憎けりゃ,
袈裟(要するに自分)まで憎い」と言われていた.
こちらの知ったことではないが.

大学受験の時は,「まだ,あんたは成績はおちないか?」とわざわざ,こちらの部屋の中に入って来て,聞きに来たりしていた.
横にいた兄が,「ずっとトップのままだけど」と答えてくれていた.
「この人は,謎のヒト」と思っていた.

そして,自分が国立の医学部を卒業して医師になったとき,「私は孫を医者にした」と近所に自慢していたので,
「そんなお孫さんいたかなぁ?」と思っていたが,それが自分のことであるとわかって愕然とした.開いた口がしばらくふさがらなかった.24か25歳の時であった.

もちろん,片親だけに育てられても「立派になったヒト」は大勢いる.その片親が立派な場合もたくさんある.

しかし,その片親が上記のごとき女性で,「その時その時で自分が一番正しく,うまく誰かが事を成し遂げれば,それは私の言うことを聞いたからだと平気で何の疑いもなく言えるヒト」であれば,その息子も,同じような言動しか取れないであろう.要は,物心ついたときからロールモデルが「適当にしゃべるだけ」しか無かった父親の唯一のアドバイス方は,「やる気があれば出来る」であったと今なら理解出来る.
自分の父親も昔の進学校で学年5番以内の成績だったらしいが,それは「正解が一つしか無い,せいぜい2時間の10歳代後半向けの受験勉強限定」に限った場合で,多くの正解から,一つを選び,他を全部すてて,勝負にでて実行していく現実社会での問題解決能力ではない.
社会にでれば,平々凡々以下になる.

ということで,「やる気だけではダメ」なことは,幼稚園の頃から骨身にしみていたので,それらに関しての本は沢山読んだ.

実は,ここまでが,前振りなんです.

続きは次回に.

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