産業別の苦しさ

50歳すぎて,
まったく新しい仕事を始めるのは,
ふつうに考えて無理であろう.

例えば,多くの資格を持っている人がいるとしても,
その資格が衰退する産業なら,それは無理である.

仕事が減って,その会社を存続させるためにはどうすればよいか?

地元の建築会社が2-3年前倒産した.
その理由は,「台風が来なかったから」
田舎の県が成り立っていた一つの理由は,
ダム,橋,道路などの公共事業である.
しかし,日本はそれは作り上げた.
そのあとは維持,補修工事となる.
台風天国の太平洋側なら,台風が来てくれれば,
土砂崩れなどで事業は続く.
それが,来ない年が2年も続き,その県で一番大きな建築会社はつぶれた.

最近の建築業界は,銀行,スーパーなどの流れと同じことになっている
要は,吸収と合併で縮小均衡を目指すであろう.
スーパーゼネコンなら,発展するアジアのインフラ整備に打ってでている.
その次,次の下請け,孫請けは無理である.

会社を維持しようとすれば,
給料の多い50代をリストラ.
育てるのに金のいる新人を雇わない.
仕事は,以前はマイナスになっても,やる続ける方針であったろうが,
今は,もう,利益の出ないことは,付き合いがあってもしない方針であろう.

この10年で起きたことは,今後加速すると思う.

おそらく,人生は50歳で上がれるように設計しないと
ダメな時代であろう.
花形産業は必ず凋落する.

going up, coming down

人生はサーフィンみたいなもので,
自分はどんなことをしても生きていけるという決意がないと
ダメであろう.
決意だけではもちろんダメで,
それに対しての準備が一番大事と最近聞いた話から
思った.

「こんな会社いつかやめてやろう」と思い続けて働いている人は
「やめる準備」を全くしていない人が多いのではないかと気になる.

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