サーベイヤー(医療評価機構)がやってくる.ヤーヤーヤー

5年に一回のサーベイ(外圧)到来

最近は,この「日本医療評価機構」の診査を
受けない.あるいは2回に一回,要は10年に
一回受けると言うことに変えた病院も多い.

近くの国立大学病院も,
毎回は受けないという方針になったような.
初期の頃の熱狂は,消えつつある.

なんと言っても,
「収益には全く繋がらない.」
「毎日の仕事に加えて,余分な仕事が増える」
「医療成績などは,加味されない.」
「受けるのに,準備にものすごく費用がかかる」

それで,初期は
「合格証を持っている病院がすくない」
「第3者からも高く評価された」
などで,希少価値があった.

それが今では,
「多くの病院がすでに持っている」
上に,極論すると,
「用紙がそろっているかどうか」が,大事.

個人的な,大まかな例えとしては,
レストランの評価として,
「レストランの清潔問題,人事,玄関の観葉植物,
お客の権利尊重」などの評価であり,
「レストランが機能しているかどうか」を
評価して,合格証をあたえる.
「レストランの料理がどうか」が
評価の対象ではない.

要するに,
「レストランの運営体としての機能を評価」しており,
決して
「レストランの料理がおいしいか,
今風でいけているか,
昔ながらのおいしさを維持しているか」は,
を評価していない.

要は,頑固親父が味にこだわった
した町の小さな「うな丼の老舗料理」店などが
高い評価などは受ける項目がない審査.

それらを評価するのは臨床指数など,
また別の評価基準が
たくさん出てきた.

要は,手術成績などは
「皆で検討会を開いた証拠」があって,
「ネットで公開」などしておけば,
合併症の率が2%であろうが6%であろうが,
関係ないということ.
術後に予想外の死亡が続いたなどは,
全く別の調査が入る.

しかも,最近は「合格はどこでも?する」
ようになった.

そもそも,この評価で合格している病院をみて,
自分は驚いたことがある.
なんで,あんな・・・・・というところも
結構あった.

実は,自分の勤めている病院にも評価委員が
4名もいました.
そして昨年は,
自分にもならないか?
この小論文を書いたらよいような,
「あんたなら,すぐでしょう」と
と上の先生から言われた.
条件は,
「2,3日,自分の病院を空けても大丈夫な医師」
小論文は,
たったの600文字で「リーダーについて」
書けであった.

リーダーも有事の際,平時の際など,
小グループのプロジェクトリーターと
大きな日本全体のビジョンを示すリーダーは
求められる資質が違うが,どうなのか?
サーベイヤーになるには,他に
なったときに65才以下という条件がある.
任期は4年.
これならもっと先送りしても,いつでもなれる.

ということで,今の目の前の仕事が忙しいので
なろうとすること自体終了.

しかも今は,「病院自体の個性もあるから,
不合格にはせずに,アドバイスをする」
ようなことをサーベイヤーの先生方は言う.

病院も,多くの監査を受ける.
厚労省の集団指導の監査などは,本当に甘くない.
規定違反で,返還命令が1億円以上の病院など
何回も直接聞いてきた.
「10年目あたりの,臨床現場の経験の無い
医師免許のみの医師」に
「規定,決めごと」とは違うと
延々となじられるのは,「忍耐力のテスト」
としては有用.
この指導は,直接「お金」のやりとりがある
ので,緊張感が違う.
しかも,「取られる」ことだけで,
良くやっているから,幾ばくかでも
「もらえる」可能性はゼロの監査,指導である.
「なんとか,引き分けまで持ち込みたい」
と言う戦術を勉強するには良い機会.

他には,純粋に企業体としてのISO審査も
次のがすぐに待っている.

それを考えると,サーベイは全く別物.

良い点も少し書いておかないと..

環境が変わっても,
あるいは建物が建て増ししても,
以前のマニュアルのままだったりするのが,
サーベイを機会に,リニューアルするのは,
「いずれ,やらないといけない」ことを,
外圧を利用して,一気にそろえ直す良い機会でもある.

自分も,救急外来室が場所も変わり,
大学病院からの当直医も増えたので,
自分のところの「当直医マニュアル」を
35ページ以上のものだが,
全面的に書き直した.
まあ,自分なりにしないといけないことを
これを機会にやってみた.

今回は,ケアプロセスで,
あれもこれもやっているという自己アピールの話.

どちらかというと,今の流れは,加点方式に近い.
「S」をいくつ取れるかで
上位にどれだけ入れるかである.

当直明けに,駄文を書いて気晴らし.

 

 

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