うそ800でダメなら1600, 次は3200

それでもやっている
自分をほめてやりたい

  開院して半年後、
外来ナースに聞かれてびっくり
「先生は救急もやってたんですか?」という質問。

自分が救命救急部門の方に名前があったのを、
初めて気がついたからである。

救急外来の方では、
「先生は一般外来もやってたんですか?」と聞かれた。
その時一般外来を週に2回行っていた。
救急外来の救急車担当も別の日に行っていた。
そして予定手術もあった。
赴任する時の説明では
「救急を24時間やった翌日は休み」というもの。

まさか翌日は脳外科医として
朝から働くことになっているとは思わなかった。
労働基準局にはどのような
届け出をしてあるのか不思議。
救命救急センターとして
翌日は休んでいることと思っていたと
言い逃れが出来る。

脳外科としては、
要するに一般部門としては
そんな話は聞いてないと強弁できる。

どちらも嘘をついて、
一人の医師を休まずに働かすことが可能。
自分が常々、感じていたのは
他の多くの職員は3交代なり、
夜勤明けは休みなどのシステムがある。
その他の職員達は機械が、
あるいは溶鉱炉が燃え続けているから、
それを止めないように交代で働いているわけである。
要するに医師は、工場の車を作るラインそのもの、
製鉄所の溶鉱炉そのもので、
一時も止まることなくマシンのように働いている。

そのような究極のシステムを作り上げたと言うことである。
救命救急センターも一般の診療部門も嘘に嘘を重ねている。

その時思い出した言葉が、
大阪で教えてもらった
「うそ800でだめなら1600」という言葉である。

現在でも救命救急センターとしては、
当院は医師の平均年齢が高く
人件費がかかるとのことでもっと
若く安く疲れない医師を募集していると、
マネジメント部門の人の意見であった。

そちらの立場としては当然でしょうが、
来るだろうか??

うそ3200で募集しないと集まらないような気がする。 

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