いくつかの「古典的な本」と今のイギリスでは,どう.
スーパーマンみたいな才能がある人は別だが,普通の人が「立場が上がる」には,
どうしたら良いかと言う本を読んでみた.
この本は古典的.
7つの資質
1)決意
腹が立つことがあっても,とにかくやり遂げるという確固たる決意が必要.怒りを爆発させたい衝動を抑えられるようにする.理不尽なことが多いのが当たり前.それでも上に行くにはと考える
2)エネルギー
エネルギーと時間を注ぎ込む.大事なのは,「準備期間に労力を注ぎ込む」っこと.
最近の自分の印象でも,早く準備を始めて早く開始する.そしてゆっくり確実にすすむのが正しい.
3)集中
一つの分野に力を注ぎ続けること.
4)自己省察
自分を振り返る習慣を持つ.自分の考えを書き留めておく.内省が必要.省察が必要.
5)自信
自信を自己主張することが大事.いつも,Believe yourself.
関係ないかもしれないが,手術の時,どうすれば良いか迷うことがある.
経験と,勉強で,こちらの方法が良いと決めて,ある操作を行う前は,
自分は,必ず,「Believe yourself」と口に出してから行っている.
6)共感力
交渉で必要なのは,勝ち負けではなく実利を得る.相手の立場を理解.
7)闘争心
戦いに負けるつもりはないことが大事.
他には,
1)出る杭になる.
2)リソースを確保する.
3)役に立つ強力な人脈を作る.
4)権力を印象つける振る舞いと話し方をする.
5)周りからの評判を良くしておく.印象は現実になる.
6)不遇の時期を乗り越える.
普通に頑張る人には,
まあ,どちらにしても,お勉強になった.
これは,To DoとNot To Do が記載されていて,わかりやすい.
1)自分のアイデアにこだわるな.
客観性を保つ.選択肢を提供する.
2)誰もが嫌う変化を受け入れろ
3)自分の仕事を社内で売り込め
4)結果志向に囚われず,スキルの幅を広げよ
5)同僚たちと群れるな
6)大型プロジェクトで存在感を示せ.
7)責任を問い詰めるな.
そのための,毎日のするべき事は,
1)実力者リストを作れ.
7つの基準:上席,リスク,権限,発信力,脅威,後見性,将来性
無能でも出世している人はいつもこれもやっている.
2) 意思決定の枠組みを作れ
3)昇進計画を立てよ
4)学習カレンダーを整理せよ
5)変革期をチャンスに変える作戦を立てよ
6)大型プロジェクトを見つけて手を挙げろ
7)助ける対象を見つけろ
この本では,「正しいこと」を主張して行動するのではなく
,自分の「上昇,出世に正しいこと」に力を注ぐことが大事と何回も書いてある.正しいことは,ほんとにさくさんある.
立場を変えたらいくらでもある.
医者には,関係ないことと言いたいが,「実力をつけること」は結局は,
自分の努力を「結実」したければ,
「必要なことをして,不必要なことをしない」は大事なこと.
特に,大病院なら,地道な努力がいるだろうと,納得.
この年になって,初めてわかったことは,
1)個人的に努力するのは,当然.
2)年取れば,「違う部門」の人達との競争も入ってくると判明.
要は,「教授」はその部門の長,次は「病院長」は部門同士の競争.
とにかく,自分の商品価値を見極めて,次に行く決意がないと無理であろう.
「他部門の人との競争」が大事.「けんか」じゃないけども.