学会に行く,もう一つの楽しみは,
学会が終われば,その晩は自由ということ.
地元にいないので,オンコールもない.
ということで,楽しみの一つは
大きな本屋に行くこと.
特に都会は,遅くまで本屋も空いている.
この3日間の学会出張でも,
結局,5冊ぐらい,買って読んでしまった.
他には,立ち読みで一冊全部読んだりもした.
最近は,自分が目につくだけなのか?
「リーダーとは」みたいな本がいっぱいある.
まあ,リーダーを研究した人の本や,
会社の経営をうまくやった人とか,
多くの人が,それなりに書いてある.
定番は,
「日本が戦争にまけた理由」から分析
「歴史上の事実,特に戦国時代のいくさ」からの分析
「アップル,マイクロソフト,グーグル」などからの分析.
以前は,「トヨタの改善」からの分析など
あるいは,「報,レン,ソウ」など
いくつもあったが,経営が戦争と同じような部分があるからだろう.
職場の人望,経営,平時のリーダー,戦時のリーダー
なんとかのリーダーと
リーダーも細分化されている.
「経営のカリスマ」「イノベーションを起こした」
などは,リーダーなのか?????
どの分野の,いつの時の,どんな時のリーダーの話を
書いているのかを最初に見極めないと
「そんなことは知っている」
「ただの,いこじなおっさん?
うまくいかなかったら,闇から闇に消えただろう」
という人は,大勢いる.
それと,最近は,「疲労」がいくつかの物質がわかったこと,
日本人の90%以上が「いつも疲れていること」から,
「疲労関係の本」がほんとに増えた.
疲れ知らずの「若い日本」ではなくなったことを
敏感に感じた人たちは,「疲労」が次のテーマと
思って,何年も前から研究を開始したのであろう.
あまりに,多くのことをやりすぎた結果,
日本人は「疲労」して,目の前の問題に茫然としており,
「リーダー」を求めているのか?
勢いを保ち続けることは難しい.
1990年ごろは,認知症が増えてくるかもしれない.
と認知され出した頃.
このころは,まだ,認知症も薬で治る時がくる
と,癌と同様の発想をしていた.
月日が経って,認知症は高齢者の3-5人に一人はなる
と判明した.
それで高齢者が増えたら,認知症の人は
日本には増える.
ようやく,研究のほうも,社会の認識も,追いついてきた.
多くの研究と本がでて,2010年には,新しい薬も4剤認可された.
だからと言って,高齢者は,しばらく大量に出てくるので,
社会システム自体は,まだ追いついていない.
それは,人類が経験していない状況だからであろう.
「こんなに,多くの人が長生きするとは,全く
考えた事もない」
これから20年ぐらいは,世界的に
「疲労」と「リーダー」がキーワードであり続けるだろうと
思った.
今の高齢者群のキーワードは,認知症,高度成長などであろう.
次にくる,団塊の世代のキーワードは「疲労」であろう.
疲れた日本は,これから,どうするのか等と本屋から出て,
いくつかの本を読みながら思った.