新聞社の取材

昨日の金曜日に,△△日日新聞社が
「当院の救急体制と○○ER総合医療センターができるが,どう思うか?」
というので,取材があった.
自分のところのは,自分が一番知っているので,
答えるのは,簡単.

都市の中央部にまた,新しい病院ができるが
周りが衰退しないか?とか
一般的な,概念的な話を聞いてきたが,
印象は「現場をしらない,勉強不足」である.

そもそも,「ひとつの病院」,
あるいは「一人の医師」では,すべての疾患を治療するのは
無理であることが絶対的に納得が,この記者もできていない.
医者なら何とかするだろうというような,
「しろうとさん」と同じ考えでは
その取材も,うまくいかないだろう.

こちらの地連に聞いてもらった一番近くの「総合」病院には
眼科の常勤もいない.耳鼻科も救急には答えられない.
脳外科は救急の手術もしていると回答してきたが,
その二人の脳外科医師は,長年存じ上げており,
体調崩してリハビリ科担当であり,救急は一切受けていない.
多くの患者も自分の外来に回ってきている.
整形外科も同級生が一名いるだけである.
病院からの正式な問い合わせで「真実と違う情報」が帰ってくる.

困るのは,患者である.

病院(私個人)の方針は,
「本当に,診療できる疾患,無理な疾患をお互いの病院がよくわかって,
地域全体で患者にベストな治療を提供したい」と答えておいた.

ERセンターは,「実力があって,人格者」が,高次機能の病院に頼まないと
いけない状況になる.
ER用に20人は医師を集めないと無理と思うと話をした.

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