どこの病院も,いろいろな物品を購入している.
あるいは,院内の設備,売店,食堂の運営,
あるいは駐車場の管理,入院患者の食事提供.
医療とは直接関係ないが,
人間が活動することによる費用がかかる.
オオヤケの病院は,それらをアウトソーシング
とのことで,外の会社に委託していることが多い.
ワタクシリツの病院は,
それらの会社を病院とは切り離して,
別会社にしているところも多い.
自分が,今,働いているところも,
11年前にそのような会社を作った.
最初は,そんな会社の株を,
職員に購入してくれと言っても
誰も購入しなかった.
それが,この11年間に4倍弱まで
株価が上がった.
しかも新株発行などはしない.
しかも購入できるのは,職員のみ.
病院を辞めるときには売却が決まり.
自分も途中で4年間いなかった.
ということで,購入も考えていなかった.
しかし,考えてみれば,
「自分たちが売店でジュースを購入している金が
その会社の利益になる」のが基本なら,
収益があれば,職員全体に少しでも返すのが本筋.
それが,お金があって,
その会社の株を購入できたものだけが,
利益を享受するシステムである.
いわば,院内でも,お金がある人が
さらにそのお金を運用して,
ほかの職員,はじめ患者,家族,一般人が
使用した費用から,マネーバックを受けている
という「資本主義そのもの」の原型がある.
金がある人がさらに金を受け取るシステム.
ということで,
このまえ,年末で売りに出たわずかな
株のくじ引きに参加してみた.
今の状況なら,「日本全体の経済」
よりも,来年,病院の増床計画があって,
売店も2倍の大きさになるその会社の
売り上げのほうが間違いなく成長率は高い.
まあ,なんでも,
「お金を使うのは,自分の直接,よく知っていること」
に対して使うものであろう.
おれおれ詐欺や,意味不明の投資話は
話を「直接,知っていないので,端から,
聞くだけ無益,時間の無駄」
自分のような末端の人間に回ってくる
儲け話で,「儲かる話は無い」と
考えるのが
「世間的な,社会的な常識」というものであろう.
以前から,考えていたことを,書いてみた.