今日は土曜日であったが,真昼間から夕方6時まで
別の会があって出席した.
非常に勉強になった.
医療崩壊の最大の部分は,小児,産科,救急となっているが,
実際は,救急はどうなのか??
他の県からみると恵まれているが,県北と県南では状況が違う.
常勤医が一人やめるとそれで救急体制は終わりという
地区も多い.
街中の病院の「泥酔患者」などの対応など,
おそらく普遍的な問題がある.
自分の解決方法は,結局はマンパワーの問題に尽きるが,
コンビニ受診を徹底的に減らす.
それによって得た余力を,医師,コメディカルの少ない地域に
大きな病院が回すことをすれば,良い.
僻地というか田舎には,土日働く人手はないとよくわかった.
地域の病院,診療所が時間外,休日の救急が輪番制であれ,
成り立たないのは,コメディカルもそのようなときには
雇えないからとわかった.
事務員の適正配置などの名目で人件費を減らすように力が加わった.
予算も減らされた.
それでは,医師が努力しようとしても無理である.
医療過疎地に医師だけを回すなどは,戦闘機のパイロットのみ回して,
戦闘機の整備から,食事も自分で準備して,燃料も自分で調達して,
一人で戦わすようなものである.すぐに辞めるであろう.
まあ,救急がペイしないものである以上,崩壊は止まらない.
働けば赤字になる会社が続けて存続しないのと同じである.
インセンティブとして,夜中の泥酔患者を1時間診たら,
その時のみたスタッフに総額10万円の補助が出るようにすれば,
みな喜んで短時間は相手をしてあげると思う.
ただ,それだけの気もする.
1日一人来たら月に300万円,
年間は3600万円.街中の病院,
救命救急病院なら5千万円は余分に売り上げがあがろう.
民間の病院は面倒な患者は,お金を払っても診たくない.
オオヤケの大きな病院に運び込まれることが多い.
それで,自治体病院の赤字も合理的に減らせる???
ほんとは,講義も本邦のER体制をどのようにするか?
など切実で早急の対策のいる
まじめなものばかしでお勉強になった.