学会初日で,勉強になったこと

○床○急医学会というもので,
初日の圧巻は,東日本大震災の時,それぞれの立場の人は
どう対応したかの発表があった.

まあ,マスコミでは聞けない発表がいっぱいで,
日本のマスコミと,それぞれの現場の実働部隊の行動はまったく違っていたと
予想通りとはいえよくわかった.

総じていえば,地震発生から30分後にはDMAT, ドクヘリ,消防隊などは全国レベルで緊急の連絡が済んでいた.
そして,当日は段取り,翌日には現場の手前,それぞれの本部に指定された部位には
到着していた.
自衛隊がDMATも花咲空港に運んでいた.
北海道の消防隊も,同日の夜に小樽港を出て,翌日朝には
秋田港まで,到着していた.

medical evacuationなど,机上の練習も実際に行った.

それらはすべて,阪神淡路大震災から発足,訓練をつんだもので,
その時は圧死が80%.今回は,1.6%しかなかった.
要は,想定が違っていたことになるが,それでも可能な限りの現場での協力は得られていたような.

3月8日には,○城県では自衛隊,病院関係者などで,合同訓練も行ったところであったような.
通信も特殊なものを準備していた.
準備をしても,通常の設定の上限の数倍の津波の破壊力がすごすぎたということか?

今のマスコミは,原発と東電の問題,特に損害補償の問題ばかりを連日流しているが,
災害対策訓練に「原発から放射能が漏れる.メルトダウンした」という想定は
一度もなかったような.

東電が,安全安全と言えば,医療従事者,消防庁,自衛隊
など,皆,それ以上は突っ込めないであろう.

専門分野の想定の限界というか.

マスコミの関心は,後は東電の株価,会社の資産,天下りの実態など
どんどん,違う方向に話題を広げているような気がする.

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