1月の終わりに、東京で学会。
それは、興味深いことがいくつかあった。
昼休みに、県北の病院に努めている後輩に偶然あった。
「大変です」とのこと
聞いてみると、上司はいつの間にやら副院長。
その次は、手術をやめて、外来だけ。
そこは、県北の救命救急センターである。
結局、下の二人で年間240件の脳外科の手術をしているとのこと。
「朝も、雪かきしてから来ました」
そこへ、後ろから、隣の県の市民病院へ移動した、先輩が偶然歩いてきた。
実は、その2名とも自分の結婚式にも出ていただいた先生方で、
普段は、会うことは2年に一回もない。
「ダメ、まったくダメなんよ」との話。
「動脈瘤が年間30個はあると聞いて行ったのに、まったくない。
そもそも、土日にMRIが撮れない。4人で年間130ぐらいしか手術がない。
脳ドックしようと意見を言ったが、ダメの一言で終わり。」
ということで、
そこは、手術がない。救急も対応困難で、満たされていない
という悩みであった。
そこも脳外科トップは副院長。
手術が多すぎても、少なすぎても、不満がある。
救急が多すぎても、少なすぎても、不満がある。
適正な人員配置はどうすればよいのか?
そういう話を聞いて、一人動かせばすむ話のようにも感じる。
いざとなれば、個人的には「寒いのが苦手(自分)」「子供の教育(大勢の先生方)」
あるいは、公の病院なら、
「手術をやめて外来だけの医師でも、脳外科扱いなので定員の問題」
など、問題は多い。
東京の学会会場で、そんな話が聞けるなんて。
自分は、まだ、恵まれていると、
口に出してはいけないと思った。
大阪で学んだ至言
「下には下がある」