2015年以降は「だけだけ医師」の増加

自分が考える,これからの医師不足の理由:
「今の医師1名は,昔の医師の
 dutyの半分から1/3しか働かない」
間違いない.

当直だけ,
外来だけ,
週末だけ,
健診だけ
病棟だけ(研修医クラスか??)

だけだけ医師」の組み合わせ.

これからの医師不足を補うには,それらの医師を集めることが大事.
女性医師の増加も間違いなく拍車をかける.

医学部も今は学生の半数が女性.

ナースの勤務体系をみると,
1)パート
2)短期職員
3)フルタイム
      だけでなく,
4)夜間専従
など,すでに多彩に別れている.

医師も必ず,そうなる.

そうなると,多くの種類の
だけだけ医師」を集めるしか無い.

それらの医師達を統括,管理する医師が,
そこの病院にはいないとダメ.
病院としてのtotalな医師の活動,
すなわち「医療活動」を維持できないと,
病院としては,成り立たない.

いくら,コ・メディカルを充実させても,
「診断,治療」が成り立たなければ,
コ・メディカルも働きようがない.

2015年は,そのような医師達をどうやって,
集めて,一つの企業体として,
成り立たせるようにするのかが,大事.

間違いないであろう.

その「だけだけ医師
でも,病院全体の医療業務には熟知してもらわないと,
「病棟だけ,主治医だけ,救急は対応しない,外来しない,
急変には対応しない」医師が,
「後は,外来で適当に診てもらって」と言うときは
極めて,無責任なことになる.

「急変,救急,当直時間外だけ」の医師に
「急変の可能性,どのようなことが起きるか,
その時は,どこへ連絡して誰に診てもらうのか」
を決めてもらわないといけない.

おそらく,電カルにも退院時に,
「急変するならこのようなことが生じる.
その時は,時間外なら誰がみる,
その時の対応は,こうなって何をしてもらう予定」
など,結構,大変な取り決めを決めておかないとダメ.

今の患者さんは,
「外来は,別の医師でも,まあ我慢する.
薬だけなので.
急変しても,ここへ運ばれたら安心.
また,もとの○○医師が対応してくれる」
と信じているので,一旦,退院している.

それが,急変時は,違う医師が診る.
それも全くその時の対応だけの医師がみて
病棟に上がると,最初と違う医師がみる.
そして主治医も前回と異なり,方針も違う
などになれば,そこの病院の評判,評価は落ちるのが
普通.
それは,「治療の継続,一貫性が無くなるから」
当然.

まあ,時代はドライなので,
いずれ患者のほうも,慣れてくるとは思う.

まあ,突然,気がついた.
その流れは,すでに起きている.
「地域連携」での開業医と急性期病院の関係.
施設と病院の関係,
医療と介護の関係などすべて,
「連携の程度」で患者の満足度がかわる.

そして,病棟でも「受け持ちナース」
の情報共有の程度で「入院患者の満足度」がかわる.

すでに非常に大きくなってきた.

簡単に言えば,
一つの病院内での
「医師どうしのチーム医療」となる.

それは,従来型の縦割りの
「科別」のものでなく,
時間軸を基本とした.
横割りの,「医師間チーム医療」で,
患者を見届けるということになる.

医師の働き方が大きく変わると気がついた.
その最初の年が,2015年であろう.

自分が,もうそろそろ,体力,気力も使い果たしている.

自分の今の境遇.
「救急も診る,当直もする.主治医もする.
予定手術もする.緊急手術もする.
外来もする.急変時にも対応する.
学会も発表する.論文も書く.
講演会もする.院内講演会も,もちろんする.
院内委員会も引っ張る.
最近は,さらに全国研究会の会長をする.」

など仕事がありすぎて困っている時に,

ネット募集で,応募して来た医師が,
「ここの外来は率が良いので,
週2回から4回に増やしたい」と
言ってきたらしい.
それなら,短期職員になってというと
率が下がるから嫌である.とのこと.

その話を聞いて,自分の境遇を鑑みて,
突然,ひらめいた.

医師の助けをする「医師事務作業員」が
必要なわけでなく「医師の分業」が必要なことに.

インフルで5日間も,部屋にこもっていて,
確信しました.

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