職場での選択 止揚と二律背反 2003年の話 2010年記録

〔(ドイツ) aufheben〕ヘーゲル弁証法の根本概念。
あるものをそのものとしては否定するが、契機として保存し、
より高い段階で生かすこと。矛
盾する諸要素を対立と闘争の過程を通じて
発展的に統一すること。
揚棄。アウフヘーベン

〔哲〕 二つの相矛盾する命題である定立とその反定立が
等しい合理的根拠をもって主張されること。
特にカントによれば、純粋理性は四つのアンチノミーをもつが、
特に重要なのは超越論的自由と自然必然性との間のそれである。
二律背反。

自分が困るときは,ほとんどが 自分の問題では無い.
自分自身で困ることは,無いに近い.

困る時は,それぞれに正しい言い分があって,

「こちら立てればあちらが立たず」と言う状況である.
子供なら,父親と母親のけんかで間にたつのは誰でも辛い.

子供のころから,
両方が正しいけれど異なった要求を自分にしてきたときに.
自分はどうすればよいのかが.
大きな問題であった.

自分は,神戸の予備校で浪人をしていた.
そのときの古文の授業で,上記の言葉を聴いた.
その後も,問題解決方法の基本としている.

自分の人事でもそうであった.
自分はそのときの病院にはこれ以上は居れない.
どうしてもとなると大学医局と病院がもめる.
それは避けたい.
行く様に提示された病院は,自分自身はどこでも良かった.
鳥取,呉,姫路,新居浜,三原の五つの病院.
そこで次の問題.
嫁が,提示されたすべての病院は
単身赴任で言ってくれとのことであった.
どこも土地勘も無い.すんだ事も無い.

今の病院にも居れない.
どこに行っても単身赴任.
あなたならどうしますか?

要はそのときの病院はやめて,
近辺の病院を探せば良い.
あるいは遠くの病院に誰かが行ってもらって,
自分が近くに変われば良い.

続く

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