毎年世界中で出版される,
ある一群の本のカテゴリーがある.
それは,
「人生をゴチャゴチャにせずに,
単純化して,オーガナイズする」
というタイプの本.
ほんとに沢山読みました.
自分のブログのカテゴリーに無い項目である.
要は,用事,仕事,物,約束を減らして,
することを減らして,
大事な事,ものだけに集中して生活を過ごす.
時間管理術は,多くの本は
「いかに効率よく,多くの雑用を済ますか」
などに集中していた.
疲れて来たので,多くの本をまた読んだ.
まずは,読んだ本のリストを.
最近は,これです.
まずは,USAからのベストセラー,
今は,グアムで6人の子供達と楽しく暮らしているという
結果が,先にでています.
この本の偉いところは,
「一度に一つずつ」とマントラの様に繰り返していること.
制限を設けていること.
ほんとに,良く出来た本.
彼のblogは,Zen Habit
として,世界中の人から読まれている.
日本人として,「禅」の素養が全くない自分が
読んで感動しているが,「禅」というのは制限をかけるものなのか?
以前読んで,納得していたのが,ドイツの時間管理の専門家の
書いたこの本.とにかく単純化することに焦点を合わせた本.
ほぼ上記の本と同じだが,
「物」「お金」「時間」「健康」「人間関係」と段階を追って
解決していく方針.
他にも,2003年頃は下の本も読みました.
このころは,年間11回,新ネタで学会発表していました.
転勤も重なり,あれもこれも大車輪で済ましていた時代.
わざわざCDまで買って,車の中で聞きました.
なんか,仕事は拡張政策のピークであったような印象.
高収入にはならなかった.要は忙しく働いて,
収益も上がらず,相対的に貧乏になった感じ.
米国の女性のサクセスコーチが書いた本.
CDは今はKindle版がお安い.CD版は絶盤のような感じ.
しかし,上記の3冊は
「単純化することで,帰って効率よく仕事も出来て,
結局人生の勝ち組になる」という,
企業の「選択と集中」で勝ち組,生き残り組になる感じの
上昇志向が背景にある.
自分の価値観に合わない仕事は引き受けるな.
他の人に譲って,自分の価値感を上げる物にフォーカスをあてる.
それって,禅なのか??
日本からは,日本古来の「物信仰」に対する逆説.
「もったいない」がノーベル賞の言葉にも使われるほど,
reduce, reuse, recycleが基本の日本でも,
「便利そうに見える物」
「はやりの服で2,3年後には来ていたら恥ずかしいもの」
などが沢山あって,それらは全く捨てずにおいてある事が多い.
これも読みましたが,
物を捨てる気持ちの持ち様に関しての本で,
「最終的には不必要な物は買わないよ」
となるが,不必要になるかどうかは実際は不明なことも多い.
波及本も沢山でました.
この類いの本だけでも自分の本棚に10冊はある印象.
まあ,自宅の机の上もあふれかえっている状態で,
この本を読むと,考えることも多い.
どうやって捨てるか??
その次に来るのが,ミニマリスト達であろう.
彼らは,「物への執着が無い」世代である.
生まれたときから「物がたくさんあって,選ぶ自由がある世代」
新しくパーソナルコンピューターが出来て,
携帯電話が出来たが,それらを順番に見てきた世代ではなく,
生まれた時から「デジタル」の生活.
別人種であろう.
食べるものは,一体何か?
人間関係もミニマムなのか??
ミニマリストは「自分の価値感にあったこと」のみをするとは思うが,
それで,社会的に成功したり,出世したり,収入が倍になったりなどは,
望んでいないと思う.
起業するために,他の雑用を減らすなどでは決して無い.
あるいは重要なプロジェクト3個に絞ってやり遂げるなどの
生活とは異なる気がする.
欧米の「単純化本」は,大事な仕事,事柄に集中したら,
今までよりもより多くの結果が得られるという「結論」になっている.
日本の断捨離,ミニマリストは
「最低限のことをして,物より思い出が大事」という
感じの結論である.
「収納名人」になるための本が多い.
日本で成功したヒト達で,「欧米型の単純化」で
個人レベルなら収益を上げた人は多いと思うが,
組織の中で出世した人はいるのか疑問.
上に上がれば,飲み会,会議などがたくさんあると思う.
「人よりも何倍も働いて」という世代が,
今はまだ常務,専務以上の地位に就いていると思う.
自分としては,疑問点がある.
これほど,ムダを削ることが大事なことが
わかっているのに,出来ないのはなぜか?
答えは「もったいない」と思っているから.
「捨てるのはもったいない」
「この映画も見ないと損した気分」など
いまだに「多い方が良いこと」と考えが変わっていないから.
そのほうが「豊かな人生」とすり込まれているから.
どの本も,「雑誌」は捨てると書いてある.
捨てて良いのか???
自分の医師としての専門の雑誌.
フライフィッシングの雑誌
捨てるのは,「脳外科の神様?への冒涜ではないか?」
フライ関係の雑誌を読み返して,
情報を吟味するのではないのか?
いくら考えても,よくわからん.
余分な物は購入したくないのはよくわかる.
また,どうでも良い週刊誌などは,読んだら
すぐに捨てているのは事実.
実家に帰って,母親に「単三電池」あるか聞くと,
「確か置いてあった」と出してくれたその電池は,
中から液体がでてボロボロであった.
そんなになるまで置いておいて,「持っている」と
記憶していることも,ある意味すごい.
「捨てられない世代」に育てられた世代
が今の段階の世代から40才ぐらいまでか.
simplifiyの単語の解釈が異なっている.
洗濯機,電子レンジ,スマホなど
すべてが,「作業が簡単に,短時間に,便利に」と
開発されたもの.
要は,もとにある意味は「簡単に短時間に出来る」
という意味である.
その中に,
ついでにあれもこれも「どんなことでも,多機能で」という要素を
詰め込んだものを人は望む.
それが,より複雑な世界を作り上げた.
スマホになって,さらに電話とメールだけの世界が
自分自身の分身でいつでも誰とでも外の世界とも地図とも
つながっているIDとして稼動している.
さらには財布としても使っている人も多い.
それなら生活は便利にはなったが,
「簡単にできる」ことが増えたら,
「込み入ってない生活」になったかというとそれは別.
GPSがついているので,山などで迷子になっても
発信している間は捜索隊も探してくれる.
「込み入ってない生活」
「ムダの少ない生活習慣」