多くの男が言う台詞がある.
それは
「仕事が忙しすぎて,○○には手が回らなかった」
というタイプのいいわけというか理由付け.
自分はある時から,
「仕事が忙しい,忙しいで○○,○○」
という人間を,一切信用しなくなった.
「仕事は,忙しいのが当たり前.出来る人間なら当たり前」
忙しいところに,急用がはいって,ある約束に遅くなったりは
することもある.
それは,具体的な,ある一時の事実である.
ある,おおやけの病院の副院長をしていた医師が,
「仕事が忙しい,忙しいで娘の育て方を間違えました.
でも,姉のほうは,心も優しくよく気がつきます.」
と話をしていて,驚いた.
ということは「姉のほうを育てていたときは,
父親のその医師の仕事はヒマだった」ということになる.
突っ込んだりは,しなかったが,
「その娘自体が,悪い性格である場合」
でも,父親は自分が責任を負うつもりである.
しかし,自分の父親としての資質の問題よりは,
なにか他の事のせいにしたい.
「仕事が忙しい」を娘,妹の方の性格が悪く,ずるがしこい
素行が悪いことの間接的な理由にしたことになる.
性格の良い姉のほうは,よく気がついて,
仕事が忙しいときは,お茶を入れてくれたりするなどと
話をする.
公の病院の,副院長クラスでもその程度.
そこでわかったこと.
1)「仕事が忙しい」は何のいいわけにもならない.
それを,口にしないと行けないと言うこと自体で,
その人の思考体系は,破綻している.
2)嘘も方便という言葉があるが,
本当の真実を攻めるのは,お互いがつらいこともある.
その時こそ,「なにか別の,皆が表面的には納得する
内容がありそうで,実は無い話」が必要になる.
それに,「仕事」「用事」はもってこいである.
などが,一時,言い訳をする市民病院の副院長をみていて,
納得した次第.
3)医師として立派な業績をあげていたからと言って,
父親としても立派であることを,保証するものではない.
この時,悟ったこと.
すべての事は,独立している.
父親個人が医師として努力して副院長まで
出世したからと言って,「父親として努力もした」
ことの証明には,一切なっていない.
あまりに,先週の日曜日に,めちゃくちゃな事が
一日で起きたため,つい昔の,ダメな人を,ついでに
思い出してしまった.