いろんな会がある.
自分は,多くの会で「しゃべる係」を担当.
11月26日19時から,
「地域支援運営委員会」なるものがあった.
地域支援病院の資格も,さらにハードルが上がることは間違いない.
救急は2次医療圏の救急車の5%を取らないとだめになる.
これからは救急車の台数をふやしても,
救急車の出動台数も年間,数%ずつ自然増していく.
それ以上の増加率でないと割合は増加しない.
どうやって増やすかのハード面,ソフト面を検討して,
今後の方針などを提示した.
自分の素朴な疑問としては,
1)今まで9回運営委員会があったが,
そのうち2回,自分が20分新ネタで説明した.
医師でプレゼンをしているのは自分だけである.
他の医師達は「聞くだけ」なので,
出席するのも楽であろう.
自分が発表するとなると,整形外科などは,
ほんとに影が薄くなっているのがわかる.
2)他にネタは無いのか?
医師会,消防署署長,看護協会会長など多くの人に共通するネタは,
なかなかない.
それを探さないと年に4回もあるので,
最後にはネタ切れになると思う.
ネタを増やす努力をしないと無理であろう.
他の医師には,率直に言って無理なので,
こちらが「こんなネタなら行けるので,
秘書にスライドを作ってもらって発表したら」と,
ソフトにネタをふってあげないといけないと最近になって,
納得した.
お笑い番組を見るのと
それに出演するのは全く違うこと自体,
観客は考えたり感じたりはしない.
そうではなく,
「あんたも出演しないとダメですよ」と他の芸人に
教えたあげるのも自分の仕事であろう.
自分がそれで「お金がもらえる」などがあれば,
何回もするであろうが,
他の仕事,当直,手術などの合間に無料で,
サービスしている間はそういう方向で,話を持って行く.
3)今後の長期的な救急の方向性.
もう高齢化社会は,完成.
今の高齢者も120歳,130歳と長生きは絶対しない.
次に来るのは,多死社会である.
DNRと維持療法などの違いなど,
国民への啓蒙が 救急の土台である.
つい最近も「人間は病気にならなければ,死なないから」と
患者の家族が,真顔で言っていて驚いたことがある.
どんな個体にも,
「生物として遺伝子上,設定された死亡」が100%ある.
交通事故やテロで死ぬことは別件であるが,
病気にならなければ200年も300年も生きるわけでは無い.
多くの誤解を説いていくことが,第一歩である.
死んでいく人をお見送りするのはいつものことであるし,
日常業務の一環である.
しかし「普通なら死なない」という
間違った思い込みを是正することが,最初であろう.
次の時代への対策と目の前の自分を守るために
他の人にお願いすることなど, 全方位に,
気を配らないとやっていけない.