これから,
「医師の流動性は大幅に上がる」
間違いない.
幾つか分類の仕方がある.
1)毎日の仕事の分業,割り当て,時間別
一番多いのが,
「当直だけ」
「週末だけ」
「外来だけ」
「健診だけ」
などであろう.
それらも,いくつも掛け持ちすれば,
実入りは,結構な物になる.
しかし,本質は
「自分のため,家族のため,あるいは他のため」
に,フルタイムの医師としては,働かない
のが基準.
「金稼ぎ,金儲けが目的ではない」が基本.
「生活費はなんとか」
それで,別のことのために時間を裂く
というので,流動性が上がるわけ.
2)特殊な職種
時間だけに近いが,
「初期救急対応だけ」
「縫合だけ」
「麻酔だけ」
もちろん麻酔科ではすでに,
全国を渡り歩く,個人営業の独立した麻酔科医師は
大分,出てきている.
リスクの低い全麻を引き受けて,
数千万円稼いでいる医師の話も聞く.
「自分の特殊技術だけ」というものであろう.
あるいは,
「外人の患者さんだけ」など語学を活かして
多くの病院と契約を結ぶ医師も出てくると思われる.
しかし,自分の印象では,
「手術だけ」の医師は出てこないと思われる.
非常に腕が立つとなれば,
また,本人が手術が好きであれば,
手術道具,患者への責任などで,
おそらく,せいぜいが,2,3個の病院と
契約することになると思う.
そこまでの修行は,簡単では無いので,
おそらく,「出張」依頼のカタチになると思われる.
3)流動性の上がる特殊なものとして,
「ある季節だけ」
「ある時期だけ」という医師も出てくるであろう.
「冬だけ」
「夏だけ」などがある.
自分も「夏は北海道,冬は沖縄」で仕事がしたい.
そんな,快適な職場であれば,
年間を3分割して,
夏は北海道,冬は沖縄,春,秋は本州.
あるいは,冬はスキーがしたいから北海道
夏はスキューバしたいから沖縄など.
自分と真逆の医師もいると思う.
それらが共同して働けば,
医師不足解消にもなるであろう.
あるいは,ある時期,あるイベントの時だけ
なども結構いると思う.
「お花見」
「お祭り」の時だけ,
「スポーツの祭典だけ」
「花火大会だけ」
でも,全国を回れる.
急性アル中,心肺停止など,
対応できれば,
全国を回れる.
4)高齢者医師の増加で
「施設でdo 処方のみと死亡診断書の印環押しのみ」
の医師は,すでに存在している.
これなどは,「医師免許ビジネス」と
呼んでも良い新しい,ビジネスチャンスであろう.
「医師免許は返納制度はないので,今後,
日本全体の高齢化の完成にともない,
「高齢化医師の活用」は,一つの大きな
時代の要請と考えている.
医師自身が施設に入って,食事の世話をしてもらいながら,
他の病院,施設から迎えの車が来て,
別の施設の入居者の健康管理をする.
実際は,やり手の中年の統括医師がいて,
その医師に頼まれた雑用をすることになるが,
「医師でないと出来ない仕事」はたくさん
ありすぎるほどある.
まあ,ほかにも「だけだけ医師」はどんどん
増加すると思う.
どんな,医師があるのか,自分でも考えている.
5)「若いイケメンだけを診察する女医」など
荒唐無稽な医師も出てくると思う.
モデル事務所と契約を結んでとか,
産業医の資格を活かせば,そのようなことも
可能とは思われる.
まあ,目的,目標はいざ知らず,
自分を高めるためだけでなく,
私生活を充実させたい今の医師には,
活躍しやすい時代になるかも.
若い医師にも,2ndキャリアの医師にも
多くの働く形態が出来れば,楽しいであろう.