医師の流動性は何才まで?

医師は何才まで移動するか
あるいは病院を変えられるか?

つい先日,昔の同僚に電話した.
まとめてわかったこと.

年齢的な幅は少しはあるが,
1)医師としてのピークパフォーマンスは
  50才台半ばまで.
2)なにか新しいことを始められるのは
  40才代の半ばまで.
3) 初期研修医,後期研修医は常に上向き.
  これはコース料理なので,卒後5,6年までは,
  どの医師もほぼ同じ.

まあ,プレーヤーとしては55才ぐらいまでが
ピークパフォーマンスであろう.

というのは,いつまでも自分がやっていては,
下が育たない.下がいない場合は自分がやるしかない.

40代半ばで,たいていの人が一大決心をする.
あるいは,最も忙しい立場になるということを
経験する.
これは間違いない.

その時の経験が50才代のピークパフォーマンスを決める.
子供の年齢なども関係してくる

と言うのも,オオヤケの病院は63才,65才ぐらいが,
定年退職なので大きな病院での大きな仕事は終了.

しかし今の63才は,
高齢者社会では「若い」ほうにはいる.
その後は,どこかの「わたくし立」の名誉なんとかになる.
それはそれで,りっぱな話.
その後,どうなるのか?

自分の興味の一つはそれ.
元教授,元院長,元副院長などがどっさりでてくる.

60才代の医師は,なにをすべきか.
今まで通りの学会に出て行くと,煙たがられる.
間違いない.

名誉院長などになって,毎日いくつもの病院を楽しく
渡っている医師もいる.

皆,地域医療に関与するか?
自分の印象では,
「便利な都会,県庁所在地」を離れたくないのではないかと考えている.
特に,落下傘候補のように,全く別の県に移動して
長年過ごした医師は,そこで子育てをしたりで
第二のふるさとになっていることもある.
そうでなければ,生まれ呼吸に帰るかである.

ということで,医師の移動年齢の結論は

1)最初の専門のピークパフォーマンスで
  移動出来て活躍することを考えると
  45-50才まで.

2)ピークパフォーマンス終了,
  最高の地位を終了しての移動は,
  60-65才まで.
が正解であろう.
ドクターのシニアキャリアは今後の日本の
医療を体制を決めるような気がする.

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする