脳ドックは,間違いなく変わった.

多くの病院で脳ドックをしている.

日本中にMRIがあふれているので,
使わないとという背景もある.

それと,脳動脈瘤は普通の人間ドックでは,
絶対に見つからないこともある.

それで以前は,
「脳ドックを受けるのは脳動脈瘤があるかないか」
が主な目的であった.

今も,それは多い.

最近,この2,3年に急激に,はっきりと
増えてきたのは,
「認知症が心配だから受診」の人たち.
すでに,DM, HTなどは加療中.
60才台が多い.

どうも脳ドックは,
それらを調べるものと思っている

ヒトが多くなってきている.

そうなると,脳外科医が脳ドックの説明をして,
手術するようなものはないと話をしても,
満足度は低い.

MCI(軽度認知障害)などのヒトは多い.
実際,説明しても理解が困難な方もくることがある.

「認知症が治る薬が出来たと聞いて受診した」
というヒトもいる.

「治るというよりは,進行を遅らす」が正しい.
予防薬ではなない.
ましてや「賢くなる薬」でもない.
賢くなる薬が出来たら「受験生は必須」の薬になる.

高齢のヒトたちが,認知症が出るまで
長生きできているということかも.

外来,脳ドックなどをしてきたが,
認知症,軽度認知障害などは,脳外科が本腰をいれたら,
泥沼にはまるような疾患.

外科系医師としては,基本的な最新情報までが必要であろう.

脳ドックも自分は,2000年から説明をしているが,
この数年で,間違いなく,変わった.

こちらとしては,
「気を使う」と言う意味で気が重くなる事が多い.

良くなってほしいけども・・・・・・

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