同門会に出てわかったこと その2

脳外科手術に対しての気持ちの違い.

自分より,2学年上の先生方は,転職したりして,
「もう,手術は充分やった」あるいは
「もう,厳しいのは充分」などであった.
また3歳若い先生も
「自分の能力では,あれだけ手術をしたら充分です」
と言っていた.

驚いた.彼らは,やりぬいて,

真っ白な灰のように,燃え尽きている.

さぞ,戦ったのであろう.

言葉の端々,態度の隅々に
「手術は,もう十分です.結構です」という態度がでている.
皆さん優秀だった.

自分はと言えば,今まで,救急バタケだったので,
ようやく脳外科本来の「難易度の高い手術に挑戦できる」と
思っている矢先である.
来年一年は,手術に全力を挙げようと思っているのに.

確かに,視力が落ちた.耐久力が落ちた.
しかし,自分は一度も「難易度の高い手術をやり抜いた」達成感はない.

まったくない.ダメダメである.
まあ,来年末までやりぬいて,
自分も「手術はもう,結構です」というまで困難な手術をやってみたい.

なにか,自分だけが,違うところにいたような気持ちになってしまった.

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