考えさせられる医師 その1

先日の学会の夜の会で,
隣に座った医師に,偶然,ある医師のことを聞かれた.

仕事は一緒にしたことはないが,時に口を聞いたこともあるし,
お互い知っている程度.

彼は,ものすごく勉強ができて,手術もできる.

そのような医師で,周りが困るタイプの人がいる.
ある種の共通点がある.

自分の患者だけしかみない.
他の医師がしているdutyをその医師だけしない.
たとえば,当直.

上から目線でものを言う.
自分だけが,外でも手術や手技をしてよいように,その病院に条件をだす.
外での手術料金は自分がもらえるように手を回す.
業者などに料金をまわして,さらに自分に回ってくるようにする.

協調性はない.
金にがめつい.
自分が一番上と思っている.
実際,数人レベルの医師の中では,技術,知識などは間違いなく一番上である.
上司に当たる医師にも「朝の挨拶などもしない.」

「神の手」と呼ばれる外科医も
「自分はこんなに出来る」と自慢はする.
そのとき「あそこの教授は,こんなに手術が下手」と必ず,話をするとのこと.

おそらく,まわりが「何に困っているか」まったく本人はわからないと思う.

専門医になって,15年目ぐらいか?
専門医取得後,もう,すでに6個目の病院にならないか?

脳外科,血管内手術の専門医を取って,両刀使いになって,
10年ぐらい?
「病院に利益をもたらすことなく,自分だけが利益になるように動く」
というのは,「雇われ」医師なら,早晩,待っているのは「解雇」であろう.

何もしないより,その医師を雇っているほうが,赤字になる.
有名かどうかは不明だが,雇うだけのネームバリューはないと思われる.
その医師は快適かもしれないが,病院の他の職員は,全員が不快である.
病院の評価もあがらない.

今後,どうなるのか? 
自分の病院を立てても,スタッフが集まらない気がする.

すこし,実績がどれだけあるのか調べてみよう.

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