急変時の対処法とかで訪問看護の人たち,
そして病院に着くまでの対処法で
救急隊向けに話をしないといけなくなった.
急変時というと心肺停止だが,今までもあったし,
病院でもあったが,気が付いたら死亡しており,
あごもすでに固くなっていた状態の人を見たことがある.
死後硬直は,死後2時間して顎関節が最初にでてくる.
そして,90時間もすれば全身の死後硬直はタンパクが分解して
なくなっていく.解硬と呼ぶそうな.
それは,食肉関係では「熟成」と呼ぶとのこと.
人間は,その後どうなるかというと腐敗がおきる.
腸内細菌などがガスを産生する.
死斑も青いが,その後の腐敗の時期は身体が膨満する.
さらに,感染がおきたりで,発赤して膨張する.
その状態から,
青鬼,赤鬼の原型ができたのではないかとのことが書いてあった.
まあ,魂はとうの昔にこの世にはいない.
この世のものとは思えなかったのであろう.
なるほど,身体は膨れ上がっている.
それで,気が付いた.
一つ目小僧は,先天奇形の一つ「単眼症」のベイビーをみたままである.
多くの先天奇形の表現型がある.
「一つ目じじい」ではなく,「小僧」のところからも,先天奇形からの
発想であるとわかる.
鬼も妖怪も人間の変化やバリエーションからの想像上の産物であろう.
世界中の「ドラゴン」「龍」なども,竜巻からとか,
恐竜の化石からとか,いろいろな説があったと思い出した.
まあ,急変時の対応の仕方を勉強していて,鬼の起源の一つの説明に
あたるとは思いもよらなかった.
もちろん,ほかにも説はあるとは思う.
講演の準備に,余分な知識がついて,少し楽しかった.