当直後に,救急情報センターは有料化必須と判明

 週末の金曜日は,脳ドックやって
局麻で慢性硬膜下血腫のオペやって,
18時半には病院を脱出.

何とか途中のコンビニでおにぎり,
飲物を買って,マリーナに到着.
19時半出港でボートシーバス

土曜日の夜0:40には自宅に帰った.
その後,入浴,片付けなどして午前3時前に寝た.

なにを,そんなに必死になっていたのか?

答えは, 次の土曜日が
「外来してから日当直で日曜の朝まで
ノンストップで仕事だから」
気晴らしを精一杯しておかないと,
精神的にも,持たないから.

13時半には,外来が終了.後は日直体制.
14時頃腰痛,発熱と自力受診.

救急車
1台目 鎌で指を切った.救急車から歩いて受診.
2台目 てんかん発作? 
3台目 交通事故 救急車から歩いて受診.
4台目 脳出血ICU
5台目 身体の痛み.動けない.
6台目 高血圧性緊急症?
と来た.

その間に,
片頭痛,群発頭痛と別々に頭痛発作の人が来た.
夜の22時ぐらいに,
患者が途切れた.
その間にトイレと夕食.
食べていると,
さらに,
7台目脳梗塞

すこし,横になって眠った.

明け方4時半頃,
8台目 交通事故2名,2名とも救急車から歩いて受診.

2時間近くウトウトと眠れた.

朝7時前に次の連絡.
15分後にくるとのこと.
そこで,気分転換にシャワーあびて,
顔洗って,気分一新.

9台目 交通事故,救急車から歩いて受診.

10台目 動けない,麻痺なし,どうも炎症.内科入院

で朝9時前にとにかく終了.

合計10台の救急車を受け入れた.
印象は,
「軽症が増えた.信じられないぐらい増えた」
である.
救急車から「歩いて降りてくる患者さん」
が非常に多い.

断った救急車は,
1台目
情報センターから,
「今後,○○病で貴院にかかりつけになる
予定の患者さんが腹痛」でという依頼.
非常に興味深い.
「これからかかりつけになる予定」
の病気は腹痛は関係ない.
「これから」がいつからも不明.
脳外科が腹痛を診ると,後で問題になる可能性も
ある.
「今のかかりつけ」に相談してもらうのが
すじである.

2台目
激しい頭痛と嘔吐,
「どうも本物かも」と聞いていると,
「下痢もし出した」のでトイレに行った
と救急隊からの電話.
今まで「下痢をし出したくも膜下出血」
は出会った記憶がない.
あるのかもしれないが,自分は無い.
まずは,総合病院であろう.

とにかく,予定通り24時間ノンストップで働いた.
心の中では,先に気晴らしで
大きなシーバスを釣って遊んでおいて
ほんとに良かったと感じた.

電話で家族が連れてくるという人は
9時までに来院できず.
手のしびれの,もう一名もまだ到着してない.

髭剃って,食堂で朝食,
9時半から回診.

何名,入院したのか??
内科2名,脳外科2名,神経内科2名だと思うが.
入院した患者さんの回診.
さらに,自分の患者さんの回診,抜鉤
指示だし,説明.
11時半にはカルテも全員のものを打ち込んで,
目の前の仕事は終了.
12時前に病院を後にした.

昔なら,親族,家族が力を合わせて
連れてきたのが,
救急車でくるようになっている.

その理由
1)「そもそも」連れてきてくれる家族がいない.
 一人暮らしなので,一泊入院して
様子を見た方が安全という患者さんも
多くなった.

2)適切な病院を自分一人では決められない.
救急車で来た「鎌で指を切った人」
は,切断されているか最初に聞いた.
そうではなかった.
結果論だが,「表面を細い糸で縫って終わり」
レベルであった.トキソイドは注射しておいた.

途中に,その程度の処置が出来る病院は
3個はありそう.
しかし,おそらく「今日の当直は,内科系」
などで,断ったと思われる.
専門で無いことをして,問題になることを
医療従事者は恐れる.

「専門医にみてほしい」
「医者なら何とかしろ」
の二律背反の条件が常にある.

今後も救急車出動台数は増える一方であろう.
今後は,一律ではなく,
救急車利用も有料になると痛感した.
「本人の希望で,最低は500円,後は,
自由意志で最高3000円ぐらいの
ドネーション(寄付)制度」にしないと
回らなくなると思う.

要は,「救命」をする目的の他に,
「最適な病院探し」を患者のために
してあげているという
新しい機能を
「救急情報センター,受け付ける病院医師」
は,行っているからである.
情報獲得努力には謝意を示すべきである.

自分がアメリカ留学中に交通事故に
巻き込まれて,救急搬送されたが,
一ヶ月後に,ドネーションしてくれといわれ
10ドルのチェックを切ったことを思い出した.

「汁もの」が食べたかったので,
セルフのうどん屋さんで昼食をたべて
帰宅.

帰宅してすぐに,金曜日につれたオサカナの写真を
みて,そちらのブログに記事をアップ.
「別の世界を持っていてほんとに良かった.」
という感じ.

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