医師の年齢リストを作ってもらって,びっくり.
日常のあれこれ
自分の働いている病院は,
「多くのキャッチコピーを掲げる病院.」
宣伝上手.
しかし,情報開示は???
「青春は,心の若さである」とウルマンの詩があるが,
「救急診療には,絶対的な若さがいる」と言うのが,私の持論.
若い人間のエネルギーを分け与えるような形で急患を助けていくもの.
救急車から降ろされた患者が,
「自分の親より高齢で,白髪で病気持ちで
車椅子に載って,あるいは杖をついている医師」に
診てもらって,助かりそうに思うかどうかである.
来年5月には,市民病院が移転,新築,開院.
再来年8月には,市内ど真ん中に700症,15階建ての
病院が新築.
彼らに負けないようにするには,どうするか?
「若い医師達が必要.」
そこで,現状の戦力分析の最初として,
自分の働いている病院の医師の今現在の年齢を
表記してもらった.
驚いた.
それを見た人は,
ほぼ全員,絶句.全く二の句が出ない.
その年齢の高さは,衝撃というより破壊的.
薄々と,皆感じていたが,それを突きつけられると
たじろいでしまう.
まあ,同じ病院内の他の職種,職員に与える影響は,
その衝撃度合いとしては,
「ベネッセの個人情報流出以上」ではないかと
思われた.
今から2年後が新しい,救急争奪の時代の幕開け.
地域支援病院の基準の一つに,「医療圏」の救急車の5%を
収容という文言がある.
2年後は,若返った病院相手に,
年老いた,かつての「カリスマ医師」達が立ち向かうという構図.
脳外科に関して言えば,53才で「若手」に入ると
同僚が喜んでいた.
今年のワールドカップのメンバーで
4年後のモスクワ大会を戦わないと行けない
サッカーチームより,まだ厳しい.
まあ,衝撃をうけつつ,
ピンチはチャンスと言えて,
状況を変えられるか???