ボンバルディア機の胴体着陸のときは、大変だった。
全く報道もニュースにもならなかったことがある。
その第一報はこちらにも早くから届いていた。
医師、看護師は救急外来に集まっていた。
外科の医師にも召集がかかっていた。
手術場にも連絡が来た。
昼からの手術は中止。
翌日の予定手術も中止の連絡をするように指示が出た。
各患者に連絡を医師が入れていた。
飛行機の乗員は全部で60人、
自分のいる病院ともうひとつの救命救急センター、
ほかの病院に軽症とトリアージされても、
火を吹いた飛行機からを想定すると、
20人が重症で送り込まれてくるであろう。
おそらく3日から一週間は戦場となったと思われる。
おそらく全日空はもちろんのこと、
カナダのボンバルディア本社の人の頭の中には、
前輪が出なくなることで、
ある病院の予定手術が延期になることは、まったく考えられないと思う。