※これは2003年の出来ことです.
ことのはじまりは2003年4月から
自分が,単身赴任で,なぜ,
いまこんなところで働いているか?
それは2003年にさかのぼる.
2003年4月から新しい教授になった.
その時のA教授と直の下のB先生の年齢差は1才.
准教授をとその先生が言われた.
B先生は,先代の教授にはお世話になったしで,
支える義務があると思い,耐えて大学に残っていた.
しかし,今後はより若いものが新教授を支えるべきであろう.
また,今,外に出ないと,自分のやりたいことが出来なくなる.
などのことから,医局長のB先生自身がが,
自分がノホホンと働いてきた病院に
医局人事として自らが赴任してきた.
医局人事で動いていたのは,そこの病院で,
まだ若いというか教授よりも3歳若い自分だけであった.
2006年も自分は裁判の意見陳述の証人として呼ばれたときも,
「この地域でその疾患を診断,
治療できるのはあなただけであったのに,なぜ辞めたのか?」と法廷で
自分が診療していた相手方の弁護士から裁判官の前で質問された.
自分は「ヤンキースに松井が入ったら,
誰かがヤンキースを辞めないといけない.
自分は,人事で次へ動いた.それが何か? 」と法廷で答えた.
実は,新たに決まった教授も,自分の学生時代のクラブの先輩でもあり,
能力は100倍違っていても,
表面上は分け隔てなく話をしてくれる人格者でもあり,
自分の人事はそのA教授の最初の人事でもあった.
ことを荒立てたくない.ということが基本にある.
そこで,6月14日に,相談に行った.
幾つかの病院の名前が出た.
そこからが問題.
すべての病院に「単身赴任で行って」と自分の妻の意見.
自分はこの土地が気に入ったので,
病院のリストの中に,行ってみたい土地がない.
よろしくということであった.
その当時は,医局人事がまだ強力な支配力を持っていた時代.
その時代の最後である.
自分は考えた.
今の病院もいてはいけない.
他の病院もすべて単身赴任.
妻の意見「夫が脳外科かどうかは自分は別に気にしない」とのこと.
その土地に残りたかったら,
検診センターでもどこでも働き口はあった.
しかし,こちらは相手と結婚するずっと前から脳外科医である.
今は幾つか持っているが,
その当時は,唯一の専門医資格も脳外科しかない.
能力に応じてというところはあるが,
自分は一人前になりたいためにそれなりの努力はした.
とにかく,自分は脳外科にこだわる.
当たり前であろう.
内科学会など全く医師になってから入っていない.
医師になって15年以上過ぎて,
他の科に変わるつもりは,こちらはなかった.
「医局人事」と「妻の思い」をどうするか?
両方を満足させて,
そして自分も達成感のある仕事ができる職場は,
どこだろうか????
少なくとも折り合いがつく病院が,都合よくあるのか?
続く
予告「面接して入ったのはどれだけいますか?」