高速道路の話
それを阻むものは山地と海である.
それまでは高速道路が
これほど通行止めになる道とは知らなかった.
まず山地がある.
多くのトンネルがある.
トンネルの中は雨でも雪でも
良いが,それぞれの区画というか
インターチェンジの間は雨量によって
通行止めの基準が違う.
それは山の中なので
坂道の角度によるものであろう.
大体のところが
雨量が時間あたり350mmなら通行止めであるが,
そのようになりそうなら1時間も待たずに
通行止めとなる.
台風の当たり年であった2004年は,
台風が来るたびにあっという間に通行止めになる.
そうなると山の中の一般道を
ゆっくり走ることになる.
坂道の角度によるものであろう.
台風が来るたびにあっという間に通行止めになる.
単身赴任後,何回も痛い目にあったのは,
海を渡る大橋である.
風が15m/秒以上なら通行止めである.
あるときは雨は全く降っていないのに,
大橋の3個ぐらい手前のサービスエリアに
高速バスがとまり4時間も風が収まるのを待った.
おそらくすべての高速バスが
各パーキングに止まっていたと思う.
実際,秒速10m以上の風の中で,
その橋を走ってみると
命がけのスリルを味わうことができる.
橋自体は150年に一回の
秒速75mの風まで大丈夫そうな.
あるときは大雨で一般道路を車で通行中,
さらに自分があるところに到達する
15分ぐらい前に山崩れが起きて
一般道路も通行止めになってしまった.
高速なら2時間で帰るところを
6時間乗り続けて帰った.
大きな大きな遠回りをして
帰り着いたときには雨も止み,
高速も通行止めは解除されていた.
毎週毎週ヘトヘトで,
疲れが徐々に溜まってきていた.
その後,アキレス腱を切ったのは
単身赴任して2ヵ月後ぐらいである.