山は雨に,橋は風に弱し  2007年の記録

高速道路の話

それを阻むものは山地と海である.


それまでは高速道路が
これほど通行止めになる道とは知らなかった.

まず山地がある.
多くのトンネルがある.
トンネルの中は雨でも雪でも

良いが,それぞれの区画というか
インターチェンジの間は雨量によって

通行止めの基準が違う.

それは山の中なので
坂道の角度によるものであろう.

大体のところが
雨量が時間あたり350mmなら通行止めであるが,
そのようになりそうなら1時間も待たずに

通行止めとなる.

台風の当たり年であった2004年は,
台風が来るたびにあっという間に通行止めになる.

そうなると山の中の一般道を
ゆっくり走ることになる.

単身赴任後,何回も痛い目にあったのは,
海を渡る大橋である.
風が15m/秒以上なら通行止めである.

あるときは雨は全く降っていないのに,
大橋の3個ぐらい手前のサービスエリアに
高速バスがとまり4時間も風が収まるのを待った.
おそらくすべての高速バスが
各パーキングに止まっていたと思う.

 
実際,秒速10m以上の風の中で,
その橋を走ってみると
命がけのスリルを味わうことができる.

橋自体は150年に一回の
秒速75mの風まで大丈夫そうな.

あるときは大雨で一般道路を車で通行中,
さらに自分があるところに到達する
15分ぐらい前に山崩れが起きて
一般道路も通行止めになってしまった.

高速なら2時間で帰るところを
6時間乗り続けて帰った.
大きな大きな遠回りをして
帰り着いたときには雨も止み,
高速も通行止めは解除されていた.

毎週毎週ヘトヘトで,
疲れが徐々に溜まってきていた.

その後,アキレス腱を切ったのは
単身赴任して2ヵ月後ぐらいである.

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